ついに完成、ハイパワー&互換性に優れた「マルチボルト蓄電池」
そこで開発チームは発想を変えた。
「開発する36Vバッテリーのサイズを18Vと同じサイズにすることで、従来の18Vのコードレス電動工具にも使い回せるものにしようと。加えて充電器にも互換性を持たせれば、経済的なメリットも大きい。そんな製品を開発しました」
そして改良を繰り返しついに完成したのが、新しいリチウムイオン電池「マルチボルト蓄電池」だ。18Vのコードレス製品との互換性はもちろんのこと、軽量かつコンパクトでありながら、AC100V並みかそれ以上のパワーを出せる。さらにバッテリーの充電時間も約25分と早い。
加えてバッテリー寿命も長く、保証期間は購入から2年間もしくは1,500回の充放電までと、プロの職人がスムーズに移行できるようなスペックを備えている。確かにこれは魅力的だろう。

マルチボルト蓄電池は、従来の18Vバッテリーと同等の大きさながら、パワーは36Vの高電圧化を実現。さらに18Vの工具に装着すれば、切り替え操作なしに18Vバッテリーとしてそのまま使用可能だ
そしてその狙いは当たった。多くのプロの職人にマルチボルトシリーズが受け入れられたのだ。現在ハイコーキでは他にもさまざま電圧の電動工具をラインナップしているが、ユーザーのニーズは確実にマルチボルトへ移行しているという。
開発には苦労はあったが、結果従来のユーザーを切り捨てることなく、新たなファンも獲得できる素晴らしい製品ができたと、押井さんは振り返る。

マルチボルトシリーズは114種類ものコードレス電動工具をラインナップ。上述のように18Vの電動工具にもマルチボルト蓄電池は使用できるので、ほとんどの作業をカバーできる工具がそろっている
電動工具は18V→36Vになると何が変わる?
36V化によってパワーが格段に上がることは先述の通りだが、それ以上に電圧が上がることによる最大のメリットは、モーターに流れる電流が減ることで(同じ消費電力のモーターなら電流は半分で済む)、熱損失(発熱)も減って効率が上がることにある。
そのため連続稼働時間を増やせ、電池容量が減っても18V製品よりパワーダウンしづらいということだ。つまり、十分なパワーをキープしたまま途切れることなく作業が続けられ、結果的に作業全体の効率化を図ることができるわけである。

「コードレス卓上スライド丸のこ」。このような大型の電動工具もハイパワーのマルチボルト蓄電池なら、余裕で駆動することができる。最大切断寸法は46mm×245mm切断可能でハイパワーかつ軽量10.5kgを実現。またレーザーマーカー内蔵で、誰でも正確なカットが可能だ
では駆動時間に関してはどうだろう。倍になるのだろうか?
「倍にはなりません。マルチボルトの標準的なバッテリーは、36Vで2.5Ah※です。これを18Vの工具に取り付けると単純に18Vの5.0Ahになります。だいたい既存の18V専用バッテリーと同じくらいの駆動時間となると考えていただければ、と思います」
ハイコーキでは標準的なバッテリーに加え、重くはなるが36Vで4.0Ah、18Vで8.0Ahの高出力・高容量タイプのバッテリーも用意されているから、駆動時間を伸ばすならそちらを使えばいいわけだ。

こちらは18Vタイプの「コードレスクリーナー」。もちろんバッテリーはマルチボルト蓄電池と18Vスライド式リチウムイオン電池、どちらでも使用できる
マキタのほうが良い
~のメーカーが最高だ!・・・という意見は当てにならない。(まず具体性に欠けるし
~のシェアは~が一番!ならともかく。
HIKOKIはMVシリーズで既存の18Vの本体を稼働できる。
他社は真似ができない。なぜなら特許だから。
そしてそれぞれのメーカーで他社には無い製品がある。
KYOSERAでは充電式のヒートガン
MAKITAでは充電式のアースオーガ
HIKOKIでは充電式の鉄筋カットベンダ
もちろん細かく1バッテリーで、BLモーターで、この風量を、トルクを(ry
条件付与すれば各メーカー良い所悪いところある。
とりあえず最近のHIKOKIはMVが推したいだろうし、ユーザーとしても利用しやすい
既存の18Vの機器に使用できるからね