どうやって対応したの?
原因が分かり、上司や現場と協議をした結果、2つの対応方法をお客様にご提案することになりました。もちろん、まず謝罪と説明をしてからです。
①ドア幅を優先させる案
キッチン造作収納カウンター、又は、デスク兼収納を計画より幅を縮小させてドア幅を計画通り入るようにする。
お客様へのリスクとしては、壁の位置を変更する必要があり、壁下地をやり直さないといけない為、工期が伸びてしまう可能性がある。工期によっては引き渡しが伸びてしまう。
②ドア幅を計画より縮小する案
工期を変えず、キッチン造作収納カウンター・デスク兼収納は計画通りにし、建具幅を約30mm小さくする。ドアが木製框組デザインだった為、大工さんが枠と縦框を其々少しずつ削り小さくする。
お客様へのリスクは、建具幅が計画より小さくなる為、LDKに設置する大型家具や家電の搬入経路が狭くなる。家具や家電のサイズ制限が計画時より厳しくなる可能性がある。場合によっては、LDKに面したバルコニーからの搬入になる。
2つの対応方法をリスクも合わせてご説明し、②のドア幅を計画より縮小する案でご了承をいただき、実際に対応しました。
現場が動き出してから問題が発生した場合は、対応スピードも重要になります。
今回は現場から「建具が入らない」と連絡をもらってから、翌日の夕方にはお客様へ謝罪と説明、対応方法のご提案をしました。
同じミスをしない為には?
今回の失敗・原因から、同じミスをしない為の学びをまとめてみました。
【図面の寸法、数字への責任を持つ】
図面はお客様への提案ツールでもありますが、現場への指示書になります。図面に描いた図や線・文字・数字全てに責任を持ちましょう!そうすれば、作図も確認作業もより慎重になり、図面のミスが減るようになるはずです。
【確認作業に手を抜かない】
色んなところで耳が痛くなる程言われているかと思います。確認の作業は、設計から施工の中で、多くのタイミングで出てきます。
そして、確認をしっかりすることで防げる・早期発見出来るミスも多いかと思います。
”やる事がいっぱい・時間が無い・現場の親方や職人が何も言ってこない”、そんな時こそ落ち着いて確認をして下さい。
先輩や同僚・現場の方に協力してもらって確認するのも一つかと思いますが、その際はコミュニケーションをしっかり取り、何よりも人任せには絶対しないことです!
建具の承認図を確認していないのが悪い!
設計者の資格なし。一品一様、量産品であろうが問題ない寸法指示ができる者が設計者。
図面が間違ってても直すのは結局大工だしおさまりちょこちょこ気にしてやってるがおかしな事に間違いを先に気づいてやっても何もくれん