同じ轍は踏まない!
二度と同じことを起こしたくない、と語るAさんに実施している予防策を聞きました。
<予防策>
- お客様のベッドサイズに対して、クリアランスを設けたレイアウト
・お客様の持込サイズは大まかに申告されていることがあるため注意する。
・ベッドサイズの他に、掛け布団のはみ出しや、シーツ交換等の日常の動作寸法も踏まえて、壁から100mm離すと勝手がいい。 - 現場へ墨だし前の守り寸法の伝達と墨の確認
・読み込み間違えしないように寸法をひく(引き出し線をだしておく)
・現場調整が必要なところは、守り寸法以外に、枠寸法や外寸も記載しておく
・調整可能な寸法は最低限の守り寸法を明記しておく - 特に寸法が厳しい箇所は、現場で寸法確認をお客様と共に測って確かめておく(仕上げに入る前:中間確認時等)
「設計者も現場監督も職人も人間なので、確認のやりとりひとつでも多少の認識齟齬は生まれますよね。それが極力なくなるように読みやすい図面を心がけること、現場とのコミュニケーションを密にとり、仕上がりを確認していくことが失敗の数を減らすことにつながるのではないでしょうか。」
今回の図面では、少なくとも以下のように寸法を記載しておいておけば、現場での齟齬や自身の確認間違いをする可能性が低くなったのかもしれません。
この一件以降、Aさんは、お客様のお引越しが無事に終わった時にお部屋をお引渡しできたと実感するようになったそうです。
自分の図面に過信せず、ソーシャルディスタンスはとっても、コミュニケーションは密でいきましょう!