本記事は『リノベノシゴト』とのパートナーシップにもとづく転載記事であり、リノべる株式会社の許諾を得て掲載しています。
「ベッドが入らないんですけど」
今回は、若手リノベーションデザイナーとして案件を数件掛け持ちしはじめた「匿名Aさん」からの失敗談です。
担当した案件の引渡しが終わり、ほっと一息ついた数日後。お客様より一本の電話が入りました。
「今日引っ越したら、ベッドが入らないんですけど。」
(え、なんで‥??)Aさんの頭の中は疑問でいっぱいです。打合せ時は、事前にお客様の持ち込むベッドをもとに壁位置を決め、着工後も中間確認で壁の寸法を測って確認していたからです。
Aさんは、どうして失敗してしまったのでしょうか?
どこで間違えたんだろう…
まず下の図をみて、お部屋の状況を想像してみてください。
うーん。壁が斜めでベッドと3枚建て引き戸の寸法が厳しいですね…。さらにAさんは、以下の段取りをしていました。
<Aさんの段取り>
- お客様から持込ベッド寸法を確認し、可能な限りとれるクリアランスとして、壁内寸に100mmゆとりをとれるようにした。
- 壁が斜めに配置しているため、寸法記載を必要最低限とし、守り寸法が目につくように記載
- 中間確認時に寝室の壁の守り寸法が確保できていることを確認し、お客様にもベッドが入る寸法が確保できている旨をお伝えしていた。
一見、問題なく進みそうですが、Aさんによると、壁と枠の取り合いの現場確認の欠如と現場監督との認識齟齬によって起こってしまったミスだったそうです。