『建物改修・活用のための建築法規』
6冊目は、渋めに法規についての本より。
マンションリノベーション一択であれば法律について多くの知識は実は必要ないかもしれませんが、戸建てのリノベーション、一棟ビルのコンバージョンなどであれば知識がないと困るのが法規かと思います。
建築士の有資格者クラスの知識量がないと、なかなかついていくのが大変かと思います。
ただ全員が有資格者である必要はない中、いい塩梅でリノベーション・コンバージョンで必要な法規に触れてくれるのがこの本です。
読むのも理解するのも難しい建築法規を、わかりやすい事例をもとに解説してくれています。リノベーション設計職になりたての方なら、必ず読むべき1冊です。
『これからのリノベーション 断熱・気密編』
7冊目は、暮らし方冒険家の伊藤菜衣子氏、建築家の竹内昌義氏、パッシブハウス・ジャパン理事の松尾和也氏の3名による注目度が上がっている断熱についての本です。
「断熱」はリノベ業界含む建築業界で、注目キーワードかもしれません。
昨年(2019年)のリノベーション協議会主催のリノベーション・オブ・ザ・イヤーで一次審査を通過した60のノミネート作品を対象にした最終審査会において、断熱性や耐震性の性能向上をアピールする作品がすべてのカテゴリーで部門最優秀賞を争いました。
そんな断熱や気密についてのこちらの本は、断熱・気密にこだわることで、こんなにも快適でしあわせな暮らしが実現するのでは?と、そんなヒントがいっぱいがちりばめられており、なぜ今「断熱」なのかを知るきっかけになるかしれません。
また、断熱改修についてはプロであっても読める1冊となっています。