雇用した場合のリスク
偽物であることに気付かず、企業が不法就労者を雇用してしまった場合は「不法就労助長罪」となり、3年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。
上記以外にも、企業のブランドイメージの失墜、許認可資格の剥奪、金融機関からの信用損失につながることも考えられます。そうならないためにも、企業内でしっかりとした対策が必要になります。
不法就労防止対策
不法就労防止対策として、法務省が推奨している対策と、弊社グローバルキャリア職業訓練法人が推奨する対策の2つをご紹介します。
【法務省が推奨している対策】
①在留カードを傾けて確認
在留カードを手にとり、上下左右に傾けて下記の3つに不備がないか確認します。
- 絵柄がグリーン色に変化
- 左端がピンク色に変化
- ホログラムが3D的動きをする
②透かし文字の確認
暗い場所で、在留カードの表面から強い光を直接当てて透かし、「MOJMOJ…」の透かし文字が見えるか確認します。

出典:法務省 出入国在留管理庁「在留カード」及び 「特別永住者証明書」の見方
③在留カード等執行情報照会での確認
出入国在留管理庁のWEBサイト「在留カード等執行情報照会」で、在留カード番号等の必要事項を入力すると、入力されたカードの番号が失効していないか確認することが可能です。
【グローバルキャリア職業訓練法人が推奨する対策】
次に、弊社が推奨する対策を紹介します。弊社が推奨するのは、「ビザマネ」の活用です。ビザマネとは、外国人特有の労務管理を一貫して行っているサービスです。
在留カードをビザマネ上にアップロードし、その外国人が雇用可能かどうかをチェックします。その際に、偽造在留カードの疑いがある場合はアラートが出ます。ビザマネは、サービス提供開始から9ヶ月間で17件もの不法就労を予防しているという実績があります。
さらに、ビザマネでは、在留期限の管理やハローワークへの提出書類の作成(追加オプション)なども行っています。弊社クライアントでも、ビザマネの利用により在留カードの事前確認段階で2名の偽造カードを発見し、不法就労を未然に防ぐことができました。

出典:ビザマネHP