施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい

  • インタビュー
  • キャリアを考える
公開日:2021.02.12 / 最終更新日:2022.08.16
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

ミャンマー政府の8割は女性技術者

――ミャンマーではどのようなお仕事を?

藤井さん ヤンゴンの西200kmほどのところにパテインという都市があるのですが、JFEエンジは、現地建設省が発注施工するパテイン橋の工事の橋桁製作業務と架設計画の策定、SVの派遣業務を請け負っています。

私はSVの一員として現地へ足を運び、現地スタッフへの技術的な指導、架設計画の審議のほか、JFEエンジとしての現地工事の受注に向けて、いろいろと動いています。ミャンマーに駐在する日本人のスタッフは10名程度いますが、SVは私を含め3名ほどです。

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい

ミャンマーのパテイン橋建設現場で打ち合わせする藤井さん

――日本人の女性スタッフは藤井さんだけですか?

藤井さん そうです。ただ、現地のエンジニアは8割が女性です。日本とはだいぶ事情が異なっています。ミャンマーでは、大学進学者は女性の割合が高く、エンジニアなどの職業の多くは女性です。

――お国柄ですねえ。現地スタッフとのコミュニケーションは英語ですか?

藤井さん そうですね。

――現地で新たに発見したことはありますか?

藤井さん ミャンマーには、若いエンジニアが多いんです。自分と同じくらいの年のエンジニアがリーダーとして、プロジェクトを引っ張っていたりします。そういう姿を見て、刺激を受けています。

――現地で大変なことはありますか?

藤井さん 自分の知識不足を痛感しています。私のメインの仕事は、現地スタッフへの指導なのですが、なにを教えて良いかわからないことがあります。日々勉強して、考えるようにしています。

他人だけでなく、自分にも優しい文化

――仕事の上での文化の違いを感じることは?

藤井さん それはスゴく感じます。細かく「これをやって」と指示をすれば、的確に実行してくれますが、次から自分で考えてやってもらいたいと思っているところも、指示がないと動かないときがあります。ミャンマーには他人に優しい文化がありますので、外国からのSVに気を遣いすぎているのかもしれません。

――日本と同じ施工管理をするよう指導しているのですか。

藤井さん 基本的には日本と同じように施工したいという思いはあるのですが、資材などが限られているので、現地だけでできるやり方も提案する必要があります。例えば、足場一つとっても、日本のモノはしっかりしていますが、お金もかかるので、同じモノをミャンマーで組むわけにはいきません。現地の資材を使いながら、しっかり安全管理できるやり方を指導しています。

――進捗はどんな感じですか?

藤井さん この年末に無事完成しました。

【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい

2020年末に完成したパテイン橋

――終わったらどうするのですか?

藤井さん 他の受注案件もあるので、そちらを担当することになると思います。私の基本的なミッションは、ミャンマーでの事業継続なので。JFEエンジでは、現地で橋梁以外にも港湾施設工事や補強土壁工事、レール溶接機の販売も実施しています。

女性技術者同士で協力していかないと

――JFEには後輩のドボジョも増えているようですが。

藤井さん 今の部署では、女性の技術者としては私の年次が一番上なのですが、社内の女性技術者同士で協力して、誰もが活躍できる場を整えていく必要があると思っています。女性技術者が自分の思いを通すためにも、悩みなどを共有できる環境をつくっていきたいと思って、努力しています。

それぞれの現場に出ていることが多いので、一箇所に集まる機会がなかなかありません。なんとか理由をつけて女性同士で集まるようにしたり、オンラインでやりとりしたり、定期的にそういう場を設けるようにしています。

人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!

「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、

こちらからお気軽にお問い合わせください。

«12
  • この記事をシェアする138
  • この記事をツイートする7
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#1】「JFEエンジには、いろいろなチャンスがある」
【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#1】「JFEエンジには、いろいろなチャンスがある」
JFEエンジ・ドボジョシリーズ第1弾【戸部さん】 JFEエンジニアリング株式会社(本社・東京都千代田区、以下JFEエンジ)では近年、ドボジョの採用に力を入れている。同社の土木系の仕事というと、メタルの橋梁のイメージが強い...
“マイルドな雰囲気が好き” 入社3年目のドボジョが語る「仕事の喜び」とは?
“マイルドな雰囲気が好き” 入社3年目のドボジョが語る「仕事の喜び」とは?
今日もひたむきに現場と向き合う1人のドボジョ 千葉県浦安市内のJR舞浜駅北口前(東京ディズニーランドの反対側)では現在、歩道橋架橋工事が行われている。 北口前にはすでに舞浜歩道橋があるが、駅を利用する人や自転車の通行量が...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい 【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい
  • 施工の神様
  • キャリアを考える
  • 【JFEエンジ・ドボジョシリーズ#2】橋をつくることで、発展途上国に貢献したい

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様