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コンサル内定の新卒業生に聞いた「中央工学校」が就職に強い理由

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長井 雄一朗
公開日:2017.03.22 / 最終更新日:2017.10.10
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コンサル内定の新卒業生に聞いた「中央工学校」が就職に強い理由
目次
  1. 中央工学校の新卒業生・桐生一さんにインタビュー
  2. 中央工学校に入学し、建設業の道を選んだ理由とは?
  3. 土木は「新しい発見の連続」「これから進化する学問」
  4. 中央工学校で、5つの資格(技術士補等)を取得
  5. 実務を学べるから、中央工学校は就職に強い
  6. 卒業後は都市開発コンサルに入社

中央工学校の新卒業生・桐生一さんにインタビュー

中央工学校は、技術士補や土木施工管理技士(学科)などの資格取得で豊富な実績を持つ建設専門学校だ。

若い建設技術者の人材不足が深刻化している昨今、スーパーゼネコンやコンサル会社に就職する卒業生が多いことで知られている。

今年度の卒業式は2017年3月16日に行われた。

さっそく中央工学校都市環境学科(4年課程)の卒業生で、都市開発コンサル会社に入社が決まっている桐生一さんに、中央工学校での生活と、1ヶ月後に始まる新社会人生活に対する想いについてインタビューした。

※トップ写真は、都市環境学科(4年課程)の卒業生と講師陣です。

中央工学校に入学し、建設業の道を選んだ理由とは?

中央工学校 都市環境学科(4年課程)を卒業し、都市開発コンサル会社への入社が決まっている桐生一さん

施工の神様(以下、施工):まず、桐生さんが中央工学校に入学した理由と、建設業に入職しようと決意した理由についてお聞かせ下さい。

桐生一(以下、桐生):私の場合はけっこう回り道をしました。高校を卒業してから、アミューズメント関連のフリーターをしていたのですが、仮にこのまま正社員になっても将来設計が立たないと感じていました。そこで自分が一生をかけるに足る仕事を探していました。そうしたスキルを身につけられる学校に通いたい、という想いもありました。

父も内業メインですが、土木関係の仕事に携わっています。国土交通省が発注する道路、橋梁、トンネル、下水道などのあらゆる工事において、施工業者は電子納品としての最終報告書を提出する義務がありますが、父はその報告書を作成する代行の仕事をしています。従業員は10名ほどでパートの方もいます。

ですから、私も建設関係の仕事には関心があり、将来はこの道に進もうと思いました。そこで、父に建設関係の道に進みたいと率直に自分の考えを打ち明けたところ、この中央工学校を勧められました。中央工学校は工学系の専門学校として歴史も長く、実地の勉強もできますし、資格取得の実績も豊富だったことから、入学を決めました。

私が選択したのは、4年課程の都市環境学科です。今年3月に5人の仲間とともに無事卒業できました。

施工:ご卒業おめでとうございます!お父様は建設業の道に進むことに反対しませんでしたか?

桐生:父は言葉にはしませんでしたが、父の仕事を継いで欲しいという意向があったようです。ただ、それでも一度きりの人生だから、関心が他にあるならば別の道に進んでも良いと言っていました。

施工:卒業後はどちらに就職予定ですか?

桐生:4月から茨城県に本社を置く、株式会社ミカミという都市開発コンサルタント会社にお世話になります。

フリーター期間も長かったこともあり、34歳で新入社員という遅めのスタートになります。

土木は「新しい発見の連続」「これから進化する学問」

施工:学生生活の4年間を振り返るといかがでしたか?

桐生:中央工学校の都市環境学科は、土木施工と造園施工を中心に学びます。私にとってはいずれも専門的な学問で、未知の世界であり、学ぶことが本当に新鮮で面白かったというのがこの4年間の感想です。

土木を学ぶことは、次から次へと新しい発見を得る連続でした。飽きることがなく、1つを知るとさらにその先へ進みたくなる、そういう世界が土木でした。土木は決して古い学問ではなく、これからどんどん進化する学問の領域だと思います。

特に、国土交通省が推進するITC(情報化施工)や「i-Construction」の取り組みにより、土木の現場は劇的に変化しています。時には力仕事が必要なこともありますが、魅力ある建設現場を目指す取り組みも進んでいると思います。造園施工の分野では繊細な発想も求められるので、これからますます女性が活躍できる現場になっていくと思います。

施工:これから建設業界に入りたいという学生も増えると思いますが、後輩たちに何かメッセージはありますか?

桐生:勇気を持って建設業界の世界に飛び込んでほしいです。建設は面白くて、エキサイティングだと思います。

もし土木、建築あるいは造園などを専門的に学んで、社会人として大きな一歩を踏み出したいという志を持っている方がいれば、卒業生として胸を張って中央工学校への進学をお勧めします。

中央工学校で、5つの資格(技術士補等)を取得

中央工学校 都市環境学科(4年課程)を卒業し、都市開発コンサル会社への入社が決まっている桐生一さん

施工:中央工学校の4年間で、どのような資格を取得しましたか?

桐生:4年間で技術士補、2級土木施工管理技士(学科)、2級造園施工管理技士(学科)、造園技能士、測量士(2年間実務経験を経れば自動的に取得)、測量士補の資格をそれぞれ取得しました。これから実務経験を経て、実地試験を受けなければならない資格もありますが、学生のうちから学科試験に合格しておくと、今後、働きながら資格取得する際もラクになります。

来年度から、土木と建築の施工管理技士の試験は年2回に拡大するので、学生のうちに学科に合格するチャンスも広がります。これから建設業を目指す方々には、ぜひ早いうちに合格し、モチベーションを高めて欲しいです。

施工:中央工学校のカルキュラムも試験にターゲットを絞り、合格率も高いですよね?

桐生:中央工学校のカルキュラム自体が試験に合格できるようなノウハウに裏付けされていると思います。土木ですと、鉄道・道路・橋梁・法規などを幅広く学ぶ一方、過去問対策もしっかりとできます。なので、私も5つの資格を取得できたと思います。

施工:取得した5つの資格の中で最も難しかったのは、やはり技術士補ですか?

桐生:はい、試験で一番難しいと感じたのは、技術士補でした。ただ、基礎科目、専門科目、適正科目の試験では、すべて学校で受講したカルキュラムに直結した内容が出題されました。確かに難関資格ですが、まじめにカルキュラムを受講することと、中央工学校ならではのプラスαの勉強することで合格できました。先生方の指導も親切です。社会人になったら、技術士の資格取得を目指します。

実務を学べるから、中央工学校は就職に強い

施工:試験勉強だけではなく、実地のスキルも身につけられる点が、中央工学校の卒業生の強みだと思いますが、いかがですか?

桐生:卒業前の半年間は、必ず学生は必ず週2回、インターンシップで企業に赴き、しっかりと実務を学び、最後にその経験をもとにしたレポートを提出することが義務づけられています。資格を取得することも大事ですが、実務に精通することにポイントを置いたカルキュラムだと思います。

そのほか、地質ボーリングや建設足場なども、全国地質調査業協会や全国仮設安全事業協同組合の協力を得て実習を行っています。たとえば、軽井沢研修所で行われた「手すり先行工法による二段手すりと幅木」の組み立て~解体の実習は、これから公共工事に携わることが多くなるので、勉強になりました。

足場職人や地質技術者の皆様から、現場ではいかにコミュニケーションを取り、いかに段取りを進めるかを丁寧に教えていただいたことは一生忘れない経験です。これから都市開発コンサルの業務をこなす上で、作業効率と同時に安全を重視しなければならないことも肝に銘じるようになりました。こうした実務経験があるからこそ、中央工学校は就職に強いのだと思います。

卒業後は都市開発コンサルに入社

施工:4月に入社する都市開発コンサルタント企業では、どのような仕事に従事する予定ですか?

桐生:私が入社する株式会社ミカミは、測量、土木設計、街作りの3部門から構成され、私は土木設計に配属される予定です。具体的には都市開発の土木構造物の設計を考案する仕事です。

施工:都市開発コンサルタントのミカミに入社した理由を教えてください。

桐生:ミカミには“地域の要請に応える”という信条があります。これから茨城県は、圏央道の延伸や、つくばエキスプレスの開通に伴う都市開発により、ますます進展と期待しています。私も会社の信条を胸に、地域らしい道路や土木設計の一端を担っていきたいと思っています。その地域しかない独自性や創造性に満ちた設計を実現することは、フリーター時代にやっていたアミューズメントの世界観と共通するものがあります。

私の趣味はウォーキングで、時には10㎞歩くこともありますが、歩きながら、街並みを見て、この空間に安らぎや賑わいをもたらすには、都市開発コンサルタントとしてどうすべきかなどと日々考えています。街には可能性があり、都市開発コンサルタントの設計などによって、よりよい空間に再生できるはずです。都市の未来の可能性を探る仕事に就きたいと思ったのが、ミカミに入社した理由です。

施工:では最後に、桐生さんの将来の展望を教えてください。

桐生 :私がこれから従事する仕事は、いわゆる川上の仕事です。報告書の代行業務という川下の仕事を行っている父とは正反対の仕事になりましたが、やりたいことをやれと応援してもらっています。

今後の展望としては、コンサルとして土木や造園の施工管理技士の方々が施工しやすい設計を行いたいと思っています。中央工学校の卒業生という誇りをもって、自分が取得した資格や技術を、こうしたことで最大限活用するのが夢です。

施工:ありがとうございました。応援しています!

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この記事を書いた人

長井 雄一朗
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建設専門紙の記者などを経てフリーライターに。建設関連の事件・ビジネス・法規、国交省の動向などに精通。 長年、紙媒体で活躍してきたが、『施工の神様』の建設技術者を応援するという姿勢に魅せられてWeb媒体に進出開始。
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