はじめに
今年度は、コロナ禍で試験日程も大幅にずれこみ、大変な年だったと思います。そんな中、学科試験を合格し、実地試験を無事終えた受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。
今回受験に臨まれた皆様、そして今後試験に臨む予定の皆様の勉強の参考になればと思い、今回実施された試験の『総評』と『解答試案』をまとめました。
ちなみに、実地試験の解答及び配点はどこからも発表されません。今回作成している『解答試案』は、仕様書、各種法令、市販テキスト、過去の学科・実地試験の問題を参考に作成しています。
ここに記載しているものは『解答試案』であり、あくまで参考資料です。また、留意事項等の記述式問題の解答は一例であり、ここに載せているもの以外で正解になるものも多数ありますので、ご了承ください。
総評
問題1(施工経験;合理化)
私の作成した模擬試験では、副産物をあげたので…、そこに絞ったという人にはきつかったですよね。模擬試験の解答にも記載していましたが、テーマは絞らず幅広く準備する必要があります。合理化の準備をされていた方は、概ね過去問通りの聞き方だったので、そんなに困ったポイントはなかったかなと思います。
問題2(安全計画)
ここは予想通り、安全に使用するための留意事項でしたね。コンクリートポンプ車は初だったため、準備していたもの(アウトリガーの張り出しや、始業前点検等)を、ポンプ車にあてはめて書けたかどうかがポイントでした。枠組み足場とリフトに関しては過去問通りですね。
問題3(躯体)
ここは例年通りの出題形式、そして内容としても見たことのある問題も多く、6割以上正解するのは容易だったと思われます。
問題4(仕上げ)
こちらも例年通りの出題形式で、3問はほぼ過去問通りなので、しっかり勉強していれば十分対応できたかと思います。
問題5(工程管理)
今回の合否を分けたのは、このネットワーク工程表かもしれませんね。最後の問題が、山積み工程表という初めて見るタイプの問題で、パニックになったという方も少なくないのでは…。
そして、2問目はしっかり問題文を読んでいないと正解にたどり着けません。詳しくは、YouTubeで解説しているので、わからない方はぜひご視聴ください。
問題6(法規)
ここも半分は過去問で出題された法令文だったので、6割はなんとか大丈夫だったのではないでしょうか。
まとめ
ネットワーク工程表が少し捻った問題ではあったものの、大半は過去問をしっかりしておけば十分対応できたのではないでしょうか。難易度としては、低・中・高の3段階で表すと、”中”ぐらいだったかなという印象です。
■令和2年度 1級建築施工管理技術検定 解答試案 (解答試案_PDF)
※当解答試案の著作権は、ひげごろー氏に帰属します。 これらは著作権を有する者の許諾なく、転載・複製・再配布・改変や送信すること、および営利目的での使用などを行うことはできません。
また、YouTubeにて、上記の内容を解説付きでまとめております。YouTubeのコメント欄では、質問にもお答えしております!質問する場合は、必ず動画と概要欄を確認してからご質問をお願いします。
【解答速報】R2年度 1級建築施工 実地試験~訂正・よくある質問は概要欄に追記していきます~ / YouTube(関西建設学院【ひげごろー】)
早速の問題解答開設有難うございます。いつも動画拝見いたしております。
2月21日実施試験受けたものです。
問題2の類似するものは避けるとは、
3つのテーマの中という意味ですか?
コンクリートポンプ車に危険が生じる恐れある箇所は立入禁止措置と記載しましたが。
建設用リフトにも労働者に危険の恐れある箇所には立入禁止柵を設置と記載しましたが原点及び×ですか?
問題4のロックウール化粧吸音坂の記述問題では
1:下地石膏ボードの目地と化粧吸音板の目地を相互にずらす。
2:化粧吸音板張りは目違い・隙間・不陸・角欠けないよう目地通りよく
張り付ける。
と記載しましたが?原点対象となりますか?