資格試験のシーズン到来
今年も資格試験のシーズンがやってきた。1級施工管理技士や建築士、技術士二次試験の申込は終了し、RCCMは5月17日から、2級施工管理技士などはこれから申し込みが始まる。
受験生の方々は、合格を目指して本格的に受験勉強に取り組んでおられることと推察する。私もその中の1人で、技術士二次試験(建設部門)の受験を予定している。昨年は物の見事に粉砕されてしまったので、今年こそリベンジしたい。
それにしても、なぜ資格を取得したほうがいいのだろうか。受験したほうがいいのだろうか。日々仕事で忙しいわけで、試験勉強の時間をどうにかこじあけなくてはならない。
残業だってほぼ毎日あるし、現場勤務の方の中には土曜日出勤しなくてはならないときだってある。夜勤のときもある。夜勤明けに勉強なんて、疲れ果ててほとんどできない。
それでも、会社や上司から尻を叩かれながら、どうにかこうにか勉強しているのが実情ではないだろうか。もしかしたら私だけかもしれないが…(笑)。
なぜ資格試験にチャレンジするのか
私の主観で恐縮なのだが、資格試験にチャレンジする理由として考えられるのが、「基礎基本の確実な習得」だ。仕事をしていると、驚くほど基礎基本を理解していない人を見かけることがある。
たとえば、土質力学の基礎的な知識である、内部摩擦角や粘着力をまったく理解していない人を何度か見た。そんな中で法面工の設計をしていたり、仮設構造物の施工計画を検討しているのだ。そんな人をみたら、多くの人がこう思うのではないだろうか。「ほんとに大丈夫かな?この人に任せて…」と。
資格試験の勉強では、基礎的なことを問う問題が出ることがある。技術士であれば、内部摩擦角や粘着力について聞かれることはなくとも、これらを理解していることが前提のうえで掘削や土留めについての問いがあったり、山岳トンネルの支保工についての問題が出題されたりする。
施工管理技士であれば、測量や土工・コンクリート工など各種工事の基礎的事項や工程管理など、施工管理において押さえておかなければならない基礎基本が問われる。2級施工管理技士の学科試験であれば、高校生で合格している人がいるので、基礎基本の内容が問われるというのはおわかりいただけるだろう。
技術や経験の言語化ができる
さらに、資格試験の受験を経験することで、自分の持っている技術や経験を言語化できる、またとない機会が得られる。技術や経験というのはなかなか目に見えない。頭の中でなんとなくイメージはできても、それを目に見える形にできるか?というと、なかなか難しい。
しかし、資格試験では自分の経験を文章にすることが求められる。施工管理技士の実地試験や技術士二次試験では、文章にしたり口頭試験で言葉にする機会があり、そこで言語化することが要求される。
特に、1級施工管理技士や技術士は、チームをマネジメントする立場に置かれることもあるため、計画をしっかり部下や下請け先、外注先に伝えることが求められる。相手にわかってもらえるように伝えなければならない。それには、きちんと言語化することが求められる。資格試験は、そのためのよい訓練の場ともいえる。
個人的には、資格は必ず必要だと思っている。現場であれば1級施工管理技士、設計やコンサルであれば技術士など。それが社内外からの評価指標にもなるからだ。受験は大変だし準備は面倒だが、チャレンジしたほうが自己成長のためにもなる。
資格なしでは、だんだん自由度が低くなっていくような気がしているのは私だけだろうか…。
上司「資格は若いうちが肝心だよ」
部下「死角? 特にありません、無敵です」
税理士:4000時間
—–規格外の壁—–
中小企業診断士:1300時間
社会保険労務士(社労士):1200時間
—–1000時間の壁—–
第三種電気主任技術者(電験三種):700時間
TOEIC860点:700時間
行政書士:600時間
TOEIC730点:500時間
—–500時間の壁—–
英検2級:400時間
宅地建物取引士(宅建):350時間
第一種電気工事士:300時間
日商簿記2級:300時間
基本情報技術者(FE):250時間
TOEIC470点:250時間
日商簿記3級:150時間
ファイナンシャルプランニング技能検定(FP)3級:100時間