太陽光発電は、工務店とともに成長していくビジネス
――ここまで時間を掛けて対応してくれる競合はいるのでしょうか?
石原 私が知る限りではありません。例えば、見積りの返信速度ひとつ取っても、私たちは図面を自社で設計するため、翌日にはお渡しすることができます。もちろん、早ければ良いというものではありませんが、提案が遅くなるとそれだけビジネスチャンスを失うことにも繋がりますから。
太陽光に限りませんが、お客様のニーズに継続的に応えていくことで、他社との差別化が生まれると考えています。

営業提案だけでなく、現場管理や施工までフォローしてくれることも工務店の負担を軽減する
――相当、御社に負担が掛かるように思いますが、何故そこまで対応するのですか?
石原 私たちの事業は工務店の発展があって成り立ちます。工務店さんには、本業である家を売ることに専念していただき、私たちの得意分野である省エネ設備の説明や施工、対応は弊社が請け負う仕組みにすることが、最もWIN-WINなカタチだと認識しています。
年間20棟の受注で、1,000万円もの利益確保に
――工務店側の一番のメリットは?
石原 新たな売上利益の構築ができることです。工務店側も他社との価格競争によって、昔より利益が生みにくくなっているでしょうから。ましてや、これから新規の住宅着工戸数も減少していきますので、1棟当たりの利益も少なくなってきているのではと感じています。
太陽光発電の設備費は太陽光発電で補え、さらに電気代も賄える。そんな売りやすい商品で工務店の利益も確保できれば、こんなに良い仕組みはないと思います。
――サービスを利用される工務店はどれくらいの規模の会社が多いですか?
石原 年間10棟くらいから400棟くらいまで、幅広いですね。これ以上の規模ですと、太陽光発電について自社で提案できるようなハウスメーカーさんが多いイメージです。
具体的には、年間100棟くらいを施工している工務店さんですと、初年度で20棟ほどの太陽光発電を受注できるようになり、その上で翌年には50棟くらいを受注できる体制を構築していただいています。1棟あたり40~50万円の利益が出るため、単純計算で20棟受注できると約1,000万円の利益の上積みとなります。
――太陽光発電への取り組みを検討している工務店さんに向けて、メッセージをお願いします。
石原 最初の導入ハードルを下げるよう取引先の一部としてサポートし、太陽光発電設備の卸販売を行っている会社として、工務店さんと一緒に発展していきたい。太陽光発電や蓄電池が施主さんにとっても工務店にとっても好循環を生むものであることを工務店に伝えていくことが使命です。
また、今期は蓄電池やV2H(Vehicle to Home)の積極的な販売サポートにも力を入れていきます。2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、私たちも一助になれれば幸いです。
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今回の「TSMおまかせエネルギーサポート」を初めて聞いたとき、失礼ながら「そんなにウマい話があるのか」と疑っていた。だが、石原さんの「工務店と一緒に発展していきたい」という強い思いを目の当たりにし、その疑念も払拭された。
石原さん自身、前職の太陽光発電機器メーカーで施工管理を経験していたこともあり、施工側への理解も深い。だからこそ「コストや工期、人材など、すべての面において工務店の負担にならないようにしたい」という思いにも繋がっており、今も石原さん自身が全国の工務店を駆け巡り、同行提案や勉強会を日々続けている。

タグラグビーの日本代表にも選ばれている石原さん。培った体力で全国を駆け巡る。
工務店業界は近年、深刻な人手不足に加え、住宅市場の縮小による価格競争で販売価格の低下に歯止めが効かない状況にある。株式会社TSMの新サービスは、生き残りを模索している工務店が新たなビジネスに一歩を踏み出す後押しに繋がると感じた。
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