コロナ禍で増える原状回復工事の問題点
昨今、新型コロナウイルスの影響もあり、「新しい働き方」として、リモートワークやシェアオフィスが普及し始めている。
結果的に、オフィス自体を縮小移転する企業が増えており、退去時に行う原状回復工事の需要が急増している。この原状回復工事のうち天井補修が抱える”ある問題”に警鐘を鳴らすのは、30年以上に渡りオフィスビルの原状回復工事で実績を積み重ねてきた株式会社TS東京(東京都新宿区)だ。
そもそも、岩綿吸音天井板のパウダー塗装は、ローラー塗装と比較して岩綿吸音板の目を潰さない点や吸音効果を低下させないことから広く定着してきているが、多くの場合に建築基準法の内装制限に準じない塗料を知らずに使用してしまう現実がある。
一方で、TS東京が取り扱う、岩綿吸音板専用の吹付コーティング塗料「シーリングマジック」は、岩綿吸音板天井吹付材として「不燃材認定」を取得しており、仕上がりだけでなく、コンプライアンスの観点からも需要が拡大している。
原状回復工事が増加している今、「ビルにかかわる皆様が安全で、安心できる工法をご採用いただきたい」と語るTS東京に、原状回復工事での天井塗装が抱える課題とシーリングマジックの優位性について話を聞いた。
シーリングマジックは「岩綿天井塗装の元祖」
――そもそもシーリングマジックを取り扱うようになったきっかけは?
TS東京 1976年にアメリカで”在郷軍人病”の発生から、オフィス内の空気質の改善に関心が高まった背景があり、日本においても同様な流れになるだろうとの予測から、何らメンテナンスされていないオフィスの天井に着目、当時アメリカで普及していた、除菌クリーニングとコーティングができる「シーリングマジック」を導入しました。
1991年から取り扱いを開始しましたが、いざ展開を始めてみると、当時の日本における天井は、定期的に衛生処理する概念がなく、原状回復工事の際に水性塗料を用いたローラー塗装という選択肢しかなかったんです。
このローラー塗装では、”原状回復”工事であるにもかかわらず、目も潰れて見た目や質感は悪くなりますし、吸音性や不燃性も低下してしまうという課題がありました。

シーリングマジックについて解説する、株式会社TS東京の竹田悠人さん
一方で、シーリングマジックは不燃性微粒子を吹き付け、吸音性を保つ薄い層で化粧する工法なので、吸音効果や不燃・難燃性を低下させないメリットがありました。そのため、公共工事や大手ディベロッパー様を中心に、徐々にご指定をいただけるようになった経緯があります。
最近では、岩綿天井塗装は「パウダー塗装」や「吹付」という一般呼称で仕様表記されることが増えていますが、その元祖は当社のシーリングマジックになります。
「シーリングマジック」の資料は、こちらから無料ダウンロードいただけます。
“防耐火認定のない”塗料が普及している現実
――最近では、新型コロナウイルスの影響で原状回復工事が増加傾向にありますが、シーリングマジックの需要も増えている?
TS東京 ええ。いま仰られた通り、コロナ禍の影響で原状回復工事自体が増えていることもありますが、それに加えてシーリングマジックが国土交通大臣の不燃材認定を取得していることが大きいですね。
先ほど、「パウダー塗装」や「吹付」という呼称で競合製品が増えているとお話しましたが、不燃材認定を取得しているパウダー塗料は”シーリングマジックのみ”なんです。つまり、シーリングマジック以外の塗料については、建築基準法の内装制限に適合しないものが使用されています。
内装制限は、天井や壁などを不燃化することで火災時の内装材への着火とフラッシュオーバーを抑制し、避難の時間を長くすることを目的としたもので、改修工事でも素地の耐防火性能を低下させない性能のある塗料を使用することが求められています。

シーリングマジックと機材
ですが、「パウダー塗装」「吹付」と仕様設定をすれば、見た目や吸音性、不燃性を低下させない施工ができると一般的に思われているのが現状です。とくに、原状回復工事では、消防検査図面に天井塗装が記載されることが多くないこともあり、検査に目に触れることがありません。

シーリングマジックと類似品の比較表
公共工事や外資テナント・不動産投資家の建物評価の目は一層厳しくなってきていることもあり、コンプライアンスの観点から不燃材認定を取得しているシーリングマジックをビルオーナーや管理会社様にはご指定いただくことが増えています。
当社では壁クロスの不燃材表示にならって、天井は不燃材認定品で施工されていることを表示する「不燃ラベル」の活用も提案しているので、コンプライアンスを徹底しているお客様からご評価いただいています。

シーリングマジックの不燃ラベル
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40人の自社部隊で、圧倒的な施工スピードと品質
――施工はどの程度で完了するのでしょう?
TS東京 1日当たり400m2まで施工可能です。当社の受注案件のボリュームゾーンは250m2前後のオフィスになりますが、これくらいの規模であれば午前8時に現場へ入って、午後2時には施工が完了しているスピード感ですね。
これはシーリングマジック専門の施工チームを自社で抱えていることが大きいです。およそ40人の施工チームで年間約2,000件、広さにして60~70万m2ほどの施工をしているため、作業の習熟度は業界No.1だという自負があります

吹付け前の養生作業のようす。
また、臭気の強い塗料を使用すると、オフィスに人がいないとき、つまり土日や夜間に施工しなければなりませんが、そうすると塗装会社としては土日や夜間に仕事が集中し、現場監督にとっては手配も難しくなります。一方で、シーリングマジックは施工中も施工後も臭気が残らないため、日中での施工も可能です。
シーリングマジックはアメリカからの輸入品のため、塗料自体は他社と比較して割高ですが、自社の専属チームによる施工ででスピードも速いので労務費を抑え、他社と比較して金額も同等です。それに加えて、仕上がりがキレイで、天井の性能を低下させないので、使わない理由はないと自負しています。
30年以上に渡り原状回復工事に向き合ってきたからこそ、ビルにかかわる皆様が安全で、安心できる工法をご採用いただくためにも、シーリングマジックの有用性を訴求し続けていきたいと考えています。
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全然知らなかったんだけどこれ以外の塗料は使っちゃいけないのかね?
そういうわけの記事ではなく
商品が優れているという意味合いの記事だと思うのが良いかも、
ちなみに残らないと言うよりあまり気にはならないと言うのが正解。
ただ天井の照明器具などの交換や後にボード入れ替えると
地味に色が変わる。
グリット天井だと養生がかなり多くなるし、それに対する人工が上がる・・・。
個人的な難点はこれをやると養生の間他業種が入りにくくなる・吹付時養生期間に他作業が出来ない為・・・。
工期からいろいろみて余裕のある現場ならベストと感じました。
ボード交換なら足場の範囲が出来ないだけの人払いだけで済みますからね