天端(てんば)
現場にいると、天端という言葉は毎日のように聞く言葉だろう。しかし、この天端という言葉を、私は本当に最初は理解できなかった。
天端とは、構造物の一番天の部分のこと。使い方としては、「天端を均すのにどれくらいかかる?」、つまり「コテでコンクリートを仕上げるのに、どのくらい時間がかかるか?」ということが言いたいのだが、これは説明されなければわからない。
「天端幅いくらだ?」といきなり言われてどこの幅か迷った、なんて経験をしたことのある人も多いのではないだろうか。
「今日はヤりだ!」
私が職人をしていた頃に、よく親方から言われていた言葉だ。
「今日はヤりで行くぞ!」
つまり、キリの良いところまで仕上げたら終わりという意味で、この言葉聞くと、早く帰りたいがためにテンションが上がっていたのを思い出す。
生コン打ちや、型枠組み立ての最終日に言われることが多く、朝から無駄に張り切ってしまう魔法の言葉である(笑)。
バチ
バチと言われて何を思い浮かべるだろうか?私も昔は、よく親方に「バチ取ってこい」と言われたものである。
バチとは、ツルのこと。法面の整形を行う業者は、バチやレイキといった道具はよく使うので、新人の頃は頻繁に取りに行かされた。
当然、急に「バチ」と言われてもなんの道具なのかわかるはずもなく、私はバケツを持って行って、こっぴどく怒られた苦い経験がある(笑)。
カラス
これもよく言われていたが、わからない道具の1つだった。
型枠を固める際に鋼管を押さえる役割のものだが、「カラスをくれ」と言われて、この人はついに頭がおかしくなったのか?と思ったこともあったくらい、最初はカラスという名前に衝撃を受けた。
そんな私も今では普通にカラスと言っているが、よくよく考えれば、業界人でない人からすれば違和感しかないよなと、今でもたまに思う。
・・・やはり、この業界は専門用語が多いうえに、名称も呼び名も非常に複雑である。
1年目は道具や専門用語を覚えるのに必死になるだろう。聞いたこともないような名前の道具や専門用語が毎日飛び交い、持って行くのを間違えると怒られる。
建設業の諸先輩方に1つ言うことがあるとすれば、怒る前にもっと専門用語を説明してくれ!!と懇願したい(笑)。
読者の皆さんも苦労した専門用語や、いまだに納得ができない専門用語などがあれば、ぜひ教えてほしい。
ごめんなさい。
「百切り」と「ニゲとっとけ」は今後言う前に教えるよう気を付けます。
「カラス」って私の会社だと、ブロックの据付けで使うオートリリースフックのことを言ってます。
作業員をしていた頃は、バチづると逃げをとるは良く使いました。
しかしカラスとヤリは知りませんでした
^^;
後、コードリールの事を
ドラム 取ってこいわれました。
ネコもいますよ。
カラスは西日本かな?
ヤリは「ヤリ仕舞い」って呼んでる。
バチは初めて聞いた。
業界に入って最初に驚いたのは、メジャー(巻尺)のことを「スケール」と呼ばれてたこと。
あと、三角スケールを「サンスケ」って初めて聞いた時は、なるほどと思った。
ラチェットレンチを「ガチャ」って呼ぶのは、割とデフォでしょうか?関西では「しの」って呼んでる人も居たけど。
関東では縦樋の支持金物のことを「デンデン」って呼んでたけど、西日本では本職の職人さんに言っても通じなかった。
関東の「コンテナ」は西日本では「バッカン」って呼ばれてて、最初は戸惑った。
ブラインドを下げさせようと思って「ブラインド全部閉じとけよ」って指示したら、見事に全部上がってたっていうのが、ブラインド屋さんあるあるらしいです。
東西の違いはさらに厄介ですね…