興味津々!破壊されまくる施工場所
小学校の高学年くらいになると、大人の言うことも聞くようになりますが、幼稚園から小学校低学年の子どもたちは、初めて見る塗料や材料に“興味津々”です。
中には、有機溶剤もありますし、施工業者が扱う材料はそもそも建物を保護するものなので、一度触れてしまうとそう簡単には落ちません。
そこで、材料には触らぬよう、子ども向けの注意書きを作成するのですが、それでも好奇心に抗えないのが子どもです。塗りたてのペンキや打ち立てのシーリング、側溝のウレタンに触ってしまうのです…。
もちろん困りますが、それだけであれば施工し直せばいい話ですが、もっと困るのが、その付着したペンキやシーリングを、他の場所になすりつけて落とそうとすることです。
塗装した壁であれば、そこもタッチアップすれば解決するのですが、タイルや鉄部にやられてしまうとクリーニングを行わなければならず、クリーニングによる損傷のリスクもあるため、現場としてはとても迷惑です。
以前、あまりにも一定箇所の塗装へのいたずらが止まらず、再三注意しても効果がなかったため、その場所に「次やったらコレで完成状態になります(要約)」という張り紙をしたことがあります。
とはいえ、いたずらに関しては、私も田舎のいたずらっ子だったため、あまり強くは言えない節があるのですが(笑)。
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はいはい。結局、施工業者が悪者扱い
さらに困るのが、子どもが工事現場付近で泣いている場合です。施工業者がイジメたのだと思われるのではないかと、いつも心の中でヒヤヒヤしています。
職人には強面が多いですが、それは現場監督も然り。現場に出ているとどうしても日に焼けますし、少しガタイがいいだけで監督ですら怖く見えがちです(苦笑)。
居住者さんの家の中を通る際、小さな子どもに泣かれることもしばしば。こちらが何もしていないだけに解決方法が分からず、精神的にもダメージを負うという地獄にも遭遇します。
特に私が焦ったのが、職人と2人で階段を上がっている最中に、階段の上から子どもが勢いよく転がり落ちてきた時のことです。
ちょうど踊り場に差し掛かったところで落ちてきたため、どのように落ちたのかわからず、頭を打っていないか、大きな怪我がないか、一生懸命に聞いて確認していたのですが、その子も痛い目にあった次の瞬間に強面の黒い2人に囲まれたので驚いたのでしょう(実際怖いですよね笑)。
大声で泣き出してしまい、部屋番号すら聞けない状態になってしまいました。結局、しばらくするとケロッとした顔で立ち上がり、どこかへ遊びに行ってしまったのですが、いまだに子どもの全力の泣き声は、われわれがどう見られるかヒヤヒヤします。
「子は宝」とは言いますが、改修工事の現場だけでいうと、とても手のかかるのもまた事実。正直どうしようもない話ではあるのですが、もう少しご両親はちゃんと教育してくれ、と思うことくらいは許してもらいたいものです。