新築時に多い瑕疵とは?
新築瑕疵というとだいぶ聞こえが悪いですが、新築瑕疵には2種類あります。誰も予想できなかった瑕疵と、そうでない瑕疵です。
よくある例で言うと、誰も予想できなかった瑕疵とは、タイルの大幅な浮きなどの瑕疵。一方そうでない瑕疵は、材料で適切なものが使われていないような瑕疵のことです。これは、あくまでも後々見つかりやすい瑕疵に絞っています。
タイルが大幅に浮く原因は、職人の腕や施工時の気候など、監督しきれない面がある一方で、適切な材料を使用していない場合などは、たとえ職人が違うものを使用したとしても、現場監督が検査でほとんどは見つけられるはずの瑕疵です。
住宅購入時に瑕疵を見つける方法
では、いよいよ本題です。住宅購入時に瑕疵を見つけるにはどうしたら良いか?
それは、「専門家を現場へ連れていくこと」です。かなり色々なパターンを考えてみましたが、これ以上の答えは見つかりませんでした。
当たり前ではありますが、仮に素人に打診棒を持たせてもうまくいくか疑問ですし、材料の違いを覚えていけるかといったら難しいでしょう。
なので、例えば、露出シーリングを本当に露出部に使用しているか、普段見えないところでもちゃんと塗ってあるかなど、専門家(少なくとも現場経験者)を新築現場に連れて行けば、見つけることができるのではないかと考えました。
それでも100%瑕疵を発見するのは無理?
しかし、恐らく監督業の方々は皆さんお気づきかと思いますが、瑕疵を見つける方法をいくら考えてみても、結局は”リスクを下げる”くらいにしかならないのです。
なぜなら、新築時には普通の検査では確認できない瑕疵があると考えられるからです。例えば、タイルの浮きなどは時間が経ってからも打診調査で判明しますし、シーリングの打ち間違えなども色を変えられてしまえば分からないことがあるからです。
さらに、屋上などの立ち入りに許可が必要な場所などが見られないことを考えると、自分で言っておいてなんですが、果たしてどの程度の効果が見込めるか分かりません。
最も「低リスクの物件」と出会うには
少し諦めムードで申し訳ないですが、もうここまで来ると、新築時の状況が100%分かっていないと防ぐのが無理だというのがお分かりいただけたかと思います。
では、瑕疵のない完璧な新築物件に住む方法について、最後の提案です。それは、「自分で監督したマンションに住むこと」です。
非現実的ではありますが、マンションを買うために自分でマンションを建てちゃおうよ!って話です。そうすれば現場の状況は丸分かりですし、利益重視の安い職人ではなくて、腕の良い職人を使うことなども自由自在。
建設業に関わりのない人からすればトンデモナイ話ですが、一番100%に近い可能性(低リスク)で瑕疵を防げる方法は、これに限るのではないでしょうか。
他に方法が思い付く猛者がいらっしゃいましたら、どうぞコメント欄にて教えていただけますと幸いです。