トンネル貫通の瞬間は「チョー感動」
――最初の配属先はどちらでしたか?
西川さん 函館のトンネル現場でした。渡島(おしま)トンネルという延長約3.2kmの北海道新幹線のトンネルです。学校の先輩と同じ現場でした。
――最初の現場はどうでしたか?
西川さん 昼夜交代制の24時間施工の現場だったので、最初はそこにビックリしました。
鬼頭さん え、夜勤についてたの?
西川さん はい。
鬼頭さん 社員は通常、夜勤はつかないんです。いつでも駆けつけられるようにしているので。難しい地層があるとか、上に重要な構造物があるといった場合は、夜勤に社員をつけるんですけどね。
――最初の現場ではどのような業務を担当していたのですか?
西川さん 教わりながら、品質管理とか出来形管理、資材管理とかをやっていました。それは今の現場でも変わりません。2年ぐらいいました。
――次はどちらに?
西川さん 福島県の五郎窪トンネルの現場に入りました。担当業務はほぼ同じでしたが、ここは掘削ではなく、覆工でした。ここでは、貫通の瞬間に立ち会うことができました。チョー感動しました(笑)。
鬼頭さん 掘削の最先端ではなく、覆工という、コンクリートを巻く工事の担当でしたね。ツナギ着て、油だらけになって頑張っていました。
西川さん あれ、現場にいらっしゃいましたっけ?
鬼頭さん おい、覚えてないのか(笑)。私はそのとき本社にいて、いろいろな現場を回っていたんです。
西川さん はい、すみません。
まだまだチカラ不足だけど、いつかはトンネルを極めたい
――今の現場も同じような担当ですか?
西川さん 今は基本的に現場全般を見ている感じです。
鬼頭さん この現場には、菜々彩より若手が3〜4人いるので、その上に立って、「若手をコントロールしろ」と指示しています。
――コントロールできていますか?
西川さん いや〜、まだまだチカラ不足で(笑)。
鬼頭さん 毎日オコられてるやろ?
西川さん はい、すみません。
――5年目ということで、トンネルの現場には慣れましたか?
西川さん まだまだです。わからないことだらけです。
――この現場は働きやすいですか?
西川さん はい、働きやすいです。
鬼頭さん 俺の前で「働きにくい」とは言えんよな。
西川さん はい、口が裂けても言えないです(笑)。
――今後もトンネルを続けたいですか?
西川さん 会社からは「違う工種をやるべきだ」と言われていますが、私としては「トンネルを極めたい」と思っています。鬼頭所長のようになれるよう頑張りたいです(笑)。
休日はウィンドウショッピングや実家帰省でリフレッシュ
――高知は馴染みのない土地だと思いますが、そこは大丈夫ですか?
西川さん はい、大丈夫です。初めて高知に来たときは、函館から来たので、「思ったより遠いな」とは思いましたけど。休みの日は、高知市内まで出かけています。
――ひろめ市場で、昼間っから飲んだくれているとか?
鬼頭さん だったら、誘えよ。
西川さん いえいえ(笑)。普通にウィンドウショッピングとかしています。
――函館には帰っているのですか?
西川さん 長期の休みのときは帰っています。年4回ぐらいですかね。
ヘルメットから出てる髪の毛で、周囲が見づらいのでは?男性がこんなヘルメットのつけ方してたら注意されそうですね、安全対策上。