まさかのドンピシャの職場で「ありがたい」
――阪神高速でのお仕事はどうですか?
服部さん 川田さんは同期として同じ職場に入りました。「長大橋をやるか、高架橋をやるか、どちらか選んで良いよ」と言われたので、ボクは遠慮せずに「長大橋をやりたい」と言いました(笑)。それで長大橋の海中基礎の設計を担当することになりました。2年目の今も同じ仕事をしています。
――入社早々念願叶った感じですか?
服部さん まさかドンピシャの職場に配属されるとは思っていませんでした(笑)。非常にありがたいです。
――とは言え、戸惑うこともあったでしょう?
服部さん ええ、一応一通り授業は受けていましたが、橋梁についてちゃんと理解していたわけではなかったので。たとえば、打ち合わせで土質力学に関する話題になったときに、なんとなく聞いたことがあるなとは思いましたが、具体的な部分は全くわかりませんでした。「議事録書いてみて」と言われたのですが、全然筆が進まなかったほどです。
あと、大阪湾岸西伸部事業は、近畿地方整備局の浪速国道事務所、神戸港湾事務所とともに3事業者で進めているので、その共同事業者との調整もあります。昨年、メインで担当していた先輩が異動になったので、基礎に関する共同事業者との調整なんかも、私が前に出てやることになりました。
そういったところの戸惑いは大きかったですね。今となっては、慣れてきましたけど。
――長大橋設計の進捗はいかがですか?
服部さん だいたいのカタチはできあがっていて、一般公開されています。今は細かい設計を詰めている状況です。
ちょっとでも爪痕を残したい(笑)
――今の職場で手に入れたいモノ、身につけたいスキルなどはありますか?
川田さん 新しく長大橋を架けるというプロジェクトは、国内でもなかなかないと思っています。長大橋の設計に携われるのは、すごく貴重な経験をしているなと感じているところですが、この経験、知識を活かす機会はおそらくないだろうなとも思っています。それでも、風に対する設計に関しては、誰よりも知っていると言われるよう、精一杯頑張っていきたいです。ちょっとでも爪痕を残したいです(笑)。
服部さん 一応目標は立てていて、一定の成果物を出すために、目の前のことを一つひとつこなしていって、自分ができる限りのことはやり遂げたいと思っています。橋の基礎に関する知識は、他の橋にも応用できると思うので、今後に活かしていきたいと思っています。
ただ、上部工に関しては、まだまだ勉強が足りていないと感じているので、今の職場にいるうちに吸収できるものはドンドン吸収していきたいと思っています。
いろいろ経験した後、最終的に設計に特化するのが理想のルート
――今後やりたい仕事はありますか?
川田さん 阪神高速にはジョブローテーションという仕組みがありますが、会社としての強みだと思っています。どんな職場に行っても、フレッシュな気持ちで仕事に取り組みたいと思っています。やりたい仕事については、いろいろな職場を一通り経験した後、10年後ぐらいに改めて考えたいです。とりあえず、次の職場では今の仕事と全然違う仕事をしたいとは思っています。
服部さん 将来的には、設計という仕事に特化したいと思っています。そこに至る過程として、ジョブローテーションしながら、施工管理などのいろいろな分野を経験しておくというのが、ボクにとっての理想的なルートなのかなと思っています。
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