面接開始~内定に至るまで
早々に面接の日程調整です。転職コンサルタントが代行してくれます。A、B、C社について並行で調整。早々にA社とB社の面接が決まりました。
面接:A社
A社はデータセンターだからなのか、何ともお堅い雰囲気が出ていました。面接官は3人。後で知ったのですが、データセンターを施工した時に施工管理をしていた方々だそうです。
A社の面接結果
- 設計も施工も運用も自分でできる
- 技術者としての成長が見込めそう
- 最初はメンテ部門からということで教育も考えている
- 収入は現状より多く出せるが福利厚生は大手より見劣りする
- 勤務地は東京のみ
面接:B社
B社は大手企業なので、お堅いだろうと思いながら面接に臨んだら何とも砕けた面接官が・・・。直感的に思いました、「この人は現場のたたき上げだ」と。
話をしていると元々サブコン勤めで共感できることが多く、また会社としても残業もどんなに忙しくても80~100時間というリアルな話が聞けました。
B社の面接結果
- 新築工事が中心で今までの延長で仕事ができる
- 入社数か月は教育も踏まえた部署の配属を考えている
- 土日祝日は基本的には間違いなく休める
- 収入は少ないが大手ならではの福利厚生が充実
- 勤務地は関東近辺が中心
この時点でB社にしようと決めていましたが、どちらも次の選考へ進みました。
C社は都合がつかず。2回合わなかった時点でもう縁がないと判断し、お断りしました。
採用条件の擦り合わせ
どちらも2次選考に進むと人事部の方でした。というのも、1次選考を通過した時点で基本的には採用する方針とのこと。2次選考は条件面の擦り合わせ。
こちらは給与や福利厚生の具体的な話、入社時期や入社後のキャリアについての確認が主でした。
B社については、ここで明確に45歳くらいで○○のポジションについて欲しいとも言われました。さすが大手というか長期的に人員計画を練っているんですね。
内定
A社も同様に人事部の面接を通過。最後に、役員の承諾を得られれば(書類を見て)内定が確定・・・とのことで報告を待っていたのですが、1週間経っても連絡がなかったのでこちらからお断りを入れ、B社に入社することになりました。
本当は他の企業の話も聞いてみたかったのですが、あっさり終わってしまいました。なお、面接開始から入社決定までおよそ3週間でした。
上司への報告。そして退職
退職までの期間は2か月もらいました。その間に会社に報告をしないといけません。このタイミングが本当に難しい。
普通に退職するのであれば、最悪は逃げるように出ていくという手もないことはないのですが、施工管理という職を続けるということは、いつか必ずどこかの現場で会社の人や関係者と会う確率が高いということ。辞め方を間違えると次の仕事に支障が出るかもしれません。
ある日、ちょうど上司と二人きりで残業をすることになったので、世間話の延長から退職を報告。じっくりと話を聞いてもらいました。その後は引き止めの嵐で最終的には支店長まで。
最後はB社に行くと言ったところ、「そりゃあそっちのほうが良いに決まっている」と快く送り出してもらいました。
今までお世話になった施主の担当者や設備担当も含め、辞めるまでの間に色んな方に報告をしましたが、一番辛かったのは、部下だった後輩に大泣きされたことですね。ごめんよ。
退職決定~入社まで
有給休暇も溜まっていたのですが、1日も消化しませんでした。部下のために現場で使える金銭を工面したり、最後の1日まで諸口工事をやっていました。
最終日の夕方、制服と社章を返しに会社にいくと、「お前はいつまで働いているんだ・・・」と逆に呆れられる始末。何か本当に辞めるのか自分でも不思議な感覚でした。翌日から違う制服を着て働く実感はほどんどありませんでした。
まとめ
いかがでしたか?少し具体的に転職までの流れを実体験ベースで紹介してみました。
私が転職を選んだ理由は、忙しい時も支えてくれた今の妻に応えるために行動で示したかったためです。
転職活動自体は3週間と短いかもしれませんが、それまでの準備期間があってこそ。いざ動かないといけない時に迷いなく動く準備をしておくことが大事だと思います。
また、当時は設備の現場代理人として相当自信を持っていましたが、転職先でキャリアが途絶えた場合も想定しておかないといけません。目の前の転職での待遇改善より、長期的にみたキャリアの断絶のほうが大きな懸念事項でした。
その時は、個人事業主などの形で現場に戻って自分のペースで割り切って仕事をするということも考えていたのは事実です。そう考えられるくらい施工管理という仕事は得られるものが多くて、潰しがきく職種でもあると思っています。
選択肢はより多く持ちたいですね。そのために今何をするべきか?それは常に意識しておかないと厳しい競争社会で生き残っていけません。いつになったら解放されるのか・・・悩みは尽きないですね。
※この記事は、『建築設備の工事日報』の記事を再編集したものです。
自分は土木ですがすごく良い記事だと感じました。
一口に建設業と言っても種別が多岐にわたり、さらにそこから大手・零細、全国・地場、元請け・下請けなどなど会社によって方針が全く違う事が多いので、意外と同職種の転職はアリだと思います。
ネットの意見はついつい個人的な感情(主に負の方)が強く出ますので、大事なのはご自身のスタイルにマッチするかどうかでしょう。
そのためにその幅(スキル)を身に着けておけるかは大きいですね。
考え方も個人的に尊敬します。
>意外と同職種の転職はアリだと思います。
イヤイヤ、異業種は若者のみの特権ですよ。
歳行ってからキャリア断絶なんてしてると詰みますよ。