理由2:先輩が困る
先輩が先輩になるために、後輩は絶対に必要だからという理由もあります。
会社・組織の最大の責務は何か。それは組織を存続させることです。いつまでも続くことができる仕組みを作り、働く人の生活を守る責務があるのです。だからこそ安心して働けるわけですから。
そうなると、定期的に新人を採用しなければならず、教わる立場から教える側に回らなければなりません。そうやって技術は伝承されるからです。つまり、「教えるスキル」は少なからず磨かれなければいけません。先輩は後輩がいない限り、絶対に先輩になれないのです。
新人がデキてしまうと、「こんな感じで教えればいいんだ」と思ってしまいます。そして次の年、同じ教え方をしてこう感じます。「この新人はダメだ」。
教え方が悪いにもかかわらず、相手が悪いということになってしまうのです。
以上2つの理由により、新人はデキる必要がないと言えます。そもそも、学生から上がってきたばかりの新人に対して、デキる・デキないを求めること自体、不自然なのかもしれません。
新人はできる必要がないというよりは、新人はできてはいけないわけです。だったら、この新人でいられる間に、ガンガン質問をしましょう。相談をしましょう。それによって先輩は成長していきます。新人も同じです。
だから、新人のあなたへ。
不安に思う必要はありません。期待されていると、プレッシャーに思う必要もありません。うまくいくかなと悩む意味はないのです。だって、できないことが新人のポジションだからです。
不安に思うことなく、まずは自分の歩幅で一生懸命に努力をすること。それしかできないのですから。そして、笑顔と素直さを忘れずにいられれば、それで充分。焦らず、一つずつ積み上げていってほしいと思います。
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。
入社した頃は書類も少なく紙、図面も手書き。
数年でCADになりPC作業が増えていった。
何もかも手探り独学で大変な思い出があります。
用語は今時ネットで検査出来ます。
一昔前までは、仕事帰りや休日に本屋に行き、書籍を調べたり、実費で買って現場に持ち込んだりしたものです。
現場だって地図帳片手に悩みながら辿り着いたものですよ。
時代が違うと言えばそれまでですが、この業界に膨大な下調べが必要なのは、昔も今も変わりません。
頑張りましょう。