自分たちの常識でキャップをはめてはいけない
新入社員や若手に対して、まだ教えるべきではないとか、これは教えとくべきだという線引きをしていること、ありませんか?
現場監督の仕事は、中学校の数学程度の知識でほぼ100%できると思います。別に難しい構造計算をしろと言ってるわけじゃないのですから。
それを、こちらの判断によって「まだ早い」と言って、勝手にキャップをはめてしまっていませんか?
このキャップによって、もしかしたらできるようになるその可能性を、摘んでしまっているかもしれないのです。それを僕は、たまたまJVで出会った24歳の彼に教わりました。
もちろん教えるべき段階というものはあると思います。ですが、相手の能力をしっかりと見ることをせずに、勝手に自分の作り上げた常識によって、キャップをはめてしまっているなら、これは非常にもったいないこと。
そうやって勝手な物差しで押さえつけ、挙句の果てに「あいつは10年目になっても、全然ダメだ」と言ってしまっていませんか?
確かに教育は難しい分野です。でも、結果として建設業は若手が育たないという土壌ができてしまっているのも事実です。
重要なことは、学校教育のように「1年生はここまで、2年生はここまで」と決めてしまうのは、得策ではないと理解することからです。
社会に出てくる若者は千差万別であり、大きな個人差があります。であれば、できない人に合わせて足並みを揃えさせるのはナンセンスと言えます。
その特性を見極めるべく、しっかりと向き合い、伸びる子はどこまでも伸ばし、伸びない子にはケアをする。そういうきめの細かい教育をしていかないと、いつまでたっても組織のレベルは下がり続けるように感じます。
少なくとも、自分たちの常識でキャップをはめてしまうようなことだけは、やってはいけないことなのです。
人手不足の昨今、そこに歯止めをかけられるかどうかが、とても重要です。教育にこそ情熱とお金をかけていかなけりゃいけないんだと、切に感じます。
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。
教育について何も考えていない業界だからこそそこで差別化を図れば、
名ばかりのOJT=放置してるだけの会社から優秀な人が集まってくるかもしれません。
名ばかりのOJT・・どこも一緒なんですね。
部署内の教育方針が基本、OJTと言っています。
OJTと会社は言い、現場責任者は背中を見て覚えろと言い、その結果は・・・
事故が起きて監督署に怒られ、各種書類が出てないと監督員に急かされ、
下請け業者に工程を聞かれて狼狽して、上司に利益率を責められる。
そんな酷い人・・・頼む、そんな人間のいる会社は一つであってくれ(理想は0だけど
学校教育じゃないから、自分で学べばいいんじゃないかな。
まあ、ハードル高いかな。
それができる人は他業界に行きそうだし。