所長が驚きの行動に
発注者が帰宅した後、当時の現場責任者である所長が住人の家を訪ねて、こんな提案をした。
「さすがにお金はかかるが、材料費だけで吹付の復旧をするのはどうですか?」
これには驚いた。自分の工事とは関係のない仕事を提案し、当たり前のように人助けをしようとしていたからだ。
所長には古くからの土建屋の知り合いがおり、災害がひどい時には土建屋と手を組んで、慈善活動をしていたそうだ。
自分の仕事が大変な状況の中でも、こういった機転が利くのは素晴らしいことだ。
土木は人の命を守る仕事
その時所長に言われた、「土木は人の命を守る仕事」という言葉を今でも鮮明に覚えている。
災害が発生した時にはいち早く現場で災害復旧をし、次に災害が起こらないように工事をする。間違いなく世の中のインフラを守っているのは、我々土木従事者だ。
日々の作業では単なるモノづくりと感じてしまうことも多いだろう。だが、完成した構造物は、自分自身も含めて多くの人々の命を守っていることを、完成してから実感することも多い。
本当のやりがいを見つけることはどの仕事においても簡単ではない。しかし、土木の仕事は、やりがいを感じやすい仕事であることは間違いない。
生活に欠かせないインフラを整備している私は、自分が施工した現場を車で通ったり、見たりするたびに誇らしく思うし、当時の現場を思い出す。
土木は楽しく、やりがいのある仕事だ。これは、土木従事者の私が胸を張って言えることである。
それはイメージではなく、実際に施工管理やってる人の心の叫びなのではないか。
普通の人が施工管理なんて言葉知らないと思うし。
どんなに素晴らしいもの作ってお客さんから感謝されたり使用者の笑顔を見るより給与明細見たときが一番やりがい感じます。
誠意とは言葉じゃなくて金額とはよく言ったものですね。
やりがいがあるって言うけどさ、ただの自己満足じゃね?
現場管理30年やってるけど苦しいことしかなかったよ
絶対誰にも勧められない職業だね