施工業者さんの「話を聞く」ことを心がけている
――施工業者さんとの協議、やりとりのポイントについて、どうお考えですか?
髙川さん まずは、「施工業者さんの話をよく聞く」ということを心がけています。話を聞いてもよくわからないときは、現場に行って、あらためて話を聞き、必要に応じて協議するようにしています。
砂防の現場では、設計図通り施工すれば良いというわけではなく、現況に応じて施工方法や仮設方法を臨機応変に変えていかなければならない、ということが少なくありません。協議する内容によって、こちらが応じられるものとそうでないものがあるわけですが、安全に関する事柄については、極力対応したいとは思っているところです。
――施工業者さんにキビしく対応せざるを得なかった、ということはありましたか?
髙川さん 現在の立場ではありませんが、施工業者さんから報告いただいた内容と実際とが違っていたときは、キビしく対応したことがありました。やはり、報告のあった内容をベースにいろいろな物事が決まっていくし、安全にもかかわってくることなので、的確な報告が大事です。これは信頼関係の問題なので、問題のある報告があったということは、信頼関係が築けていなかった、ということになります。
――地元住民への対応はどうですか?
髙川さん 年に数件程度ですが、地元住民から問い合わせや苦情が寄せられることはあります。たとえば、過去につくった砂防・地すべり施設に不具合が出ているので、なんとかしてほしいといったことです。そういう場合は、実際に現地を確認しに行って、住民の方と直接お話をした上で、なんらかの対処をするというカタチになります。
あとは、観光客ですね。祖谷のかずら橋周辺でも工事をしているので、第三者災害には施工業者さんとともに気をつけるようにしています。
砂防の仕事は、常にリアルに「現場を感じられる」
――砂防の仕事、砂防の職場の魅力について、どうですか?
髙川さん 職場の魅力という意味では、まちなかにある職場には、正直負けると思います(笑)。ただ、山奥の職場である分、常にリアルに「現場を感じられる」という点では、良い職場だと思っています。
砂防の仕事ということで言えば、今担当している7つの現場は、1現場ごとに個性と言うか、特徴があって、現場ごとにいろいろな経験ができるんです。「現場を感じられる」というのは、現場ならではのいろいろな経験ができるという意味も含んでいるんです。
――四国地方整備局の仕事の魅力については、どうですか?
髙川さん 変な話をするようですが、小さいころから「ヘルメットをかぶる仕事をするだろうな」という予感がありました。父親がそうだったので。今実際に、発注者として、毎日ヘルメットをかぶって、仕事をしていることに満足していますし、良かったなと思っています。魅力ということとは少し違う話ですが、そんなふうに考えています。
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