施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

「戦国時代」を迎えた平屋市場を、“ローコスト×集客力”で生き抜く

  • インタビュー
公開日:2024.04.25
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

平屋市場が10年間で2倍に増加した理由

――平屋というとシニア層のイメージがありましたが、いまのお話にもあったように若い方の購入者も増えているのでしょうか。

安田氏 そうですね。昨年、「SUUMOリサーチセンター」は“平屋回帰”を住まいのトレンドキーワードとして発表していますが、人口減少社会の日本の住宅市場において、平屋は数少ない成長セグメントの一つです。新築住宅の全体着工戸数は100万戸数時代から下落を続け、今後もさらに減る一方でしょう。しかし、平屋住宅に限定すると、この10年で約2倍の伸びを示しています。国土交通省の建築着工統計調査によると、全国の新築の木造平屋住宅の着工棟数は2012年度の約27,000棟に対し、2022年度には約52,000棟へと倍増しています。

平屋の新築着工棟数は10年で約2倍に / 国交省の調査をもとにケイアイネットクラウドが作成

平屋の新築着工棟数は10年で約2倍に / 国交省の調査をもとにケイアイネットクラウドが作成

――なぜ、“平屋に回帰”しているのでしょうか。またその中でIKIが選ばれる特徴はなんですか?

安田氏 まず、ご年配の方のケースですと、お子さんが独立したあとにご夫婦で住まわれるケースが増えています。お子さんがいるときは2~3階のスペースが必要になりますが、お子さんが独立されたあとに使わない部屋が増えたり、同じ規模で建て替えるとなると、費用面でも老後の大きな負担となります。また、高齢になられてからは階段の上り下りも負担になるため、利便性が悪くなります。そのため、必要な広さで快適な生活を送る事のできる平屋はご年配の方から高い人気があります。

一方、若い世代ですが、コロナ禍でリモートワークが定着し、郊外に広い土地を購入される方が増えてきました。そこにマンションと似たワンフロアで家事導線など利便性が高い平屋のニーズがマッチしました。また、今の世相では離婚される方も少なくなく、シングルマザーも増えていますが、これらの理由で平屋はちょうどいいサイズで若い世代にも人気があります。

あとは趣味を大切にされている方からの人気も高まっていて、当社としてもこうした方々に向けてはガレージプランをご用意しています。時代の変化もあり、本当に幅広い層の方々から支持されているように感じています。その中でもIKIは規格型プランで分かりやすく価格が抑えられる点が選んでいただける特徴と考えています。

FC展開でIKIの全国展開へ

――FC事業の「IKI.net」の進捗はいかがでしょうか。

安田氏 主に工務店、または不動産仲介FC「KEIAI FC」の加盟店で建築分野に参入されたいとの意向を持つ事業者を対象にPRしているところで、現在参画している企業はすでに10社を超え、毎月加盟店が増加しています。当面は100社の加盟獲得を目指しています。

規格型平屋注文住宅「IKI」シリーズを軸としたFC事業「IKI.net」(イキドットネット)がスタート

規格型平屋注文住宅「IKI」シリーズを軸としたFC事業「IKI.net」(イキドットネット)がスタート

――地域の小規模の工務店は生き残っていくのが難しい時代ですが、FC加盟のメリットは?

安田氏 中小工務店には、「商品力」「集客力」「資材の調達力」「人材力」の4つの課題があります。自社で独自の商品を開発することは難しいですし、インターネットを活用した集客手法が確立している企業も多くありません。仕入れについても年間数棟ほどの施工では資材を高く仕入れざるを得ませんし、営業手法を凝らしてスムーズに受注していくことも簡単なことではありません。

IKI.netでは、こうした悩みを抱える工務店に向けて、IKIで培った次世代の注文住宅事業経営手法を基にDXサポート・IKIブランド使用権の提供・マーケティング・送客・部資材提供・建築サポートという総合的なバックアップを行っています。

――工務店からの反響はいかがですか?

安田氏 平屋も含めた他社の住宅建築のFCと比較されることもありますが、先ほど申し上げたバックアップ体制をお伝えすると、非常に前向きに検討いただけています。また、当社では事前に市場調査を行うのですが、地域によっては年間10棟以上の反響が予測されることもあり、驚かれる方も多いです。

発足当初は関東、東海を中心としていましたが現在は中部、近畿からの反響も増えてきており、九州も平屋住宅の需要が高い地域のため、今後は全国展開を積極的に進めていく考えです。

人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!

「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、

こちらからお気軽にお問い合わせください。

«12
  • この記事をシェアする0
  • この記事をツイートする0
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
どないやねんの嵐、、、設計したん誰?!頼むからもっと責任感を持ってくれー!!
どないやねんの嵐、、、設計したん誰?!頼むからもっと責任感を持ってくれー!!
現場合わせを期待した設計図が多すぎる 建築設計事務所で監理業務に専従していると、現場合わせ(いわゆる丸投げ)を期待した設計図が多々見られます。 私自身はなんちゃって建築士なので、監理業務をメインに自社建築士設計の図書を照...
木造住宅の耐震補強が最優先。鉄筋コンクリート造の建物は、ほとんど死亡しない
木造住宅の耐震補強が最優先。鉄筋コンクリート造の建物は、ほとんど死亡しない
佐久間氏が耐震改修設計で持論展開 日本建築防災協会の著書『2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法』の制作委員で、設計工房佐久間の顧問でもある佐久間順三氏は、これまで数多くの木造住宅の耐震改修に携わってきた。全国各...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...

この記事を書いた人

長井 雄一朗
この著者の他の記事を見る
建設専門紙の記者などを経てフリーライターに。建設関連の事件・ビジネス・法規、国交省の動向などに精通。 長年、紙媒体で活躍してきたが、『施工の神様』の建設技術者を応援するという姿勢に魅せられてWeb媒体に進出開始。
「戦国時代」を迎えた平屋市場を、“ローコスト×集客力”で生き抜く 「戦国時代」を迎えた平屋市場を、“ローコスト×集客力”で生き抜く

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 「戦国時代」を迎えた平屋市場を、“ローコスト×集客力”で生き抜く

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様