「核」となる部分を育てる
とかく技術職である施工管理にとって、本当に大切な部分は技術力です。話し方が不器用でも、確かな技術力があるほうが重要だと思ったりします。その職業において「核」となる部分を育てるために全力を注ぎたいと考えるのです。
その核に着目していくと、言ってしまえば言葉遣いなんて小さい話。技術を学んだ上でいくらでも直せばいいのです。自分がイラっとするなんて感情も、建設業の発展を考えるとどうでもいいくらい小さいものな気がしてきます。
大切な部分が育つことが核で、表面的なものは特に気にせず受け入れること。これがきっと、人間の持つ「器」なのではないかと考えます。ちっちゃいところを気にしないのが器の大きさなのではなく、核を見据えるとちっちゃいことなんて目に入らなくなるだけだと思うんです。
建物を建てるプロセスを学び、それを管理監督することが重要であるなら、言葉遣いは表面でしかないのです。「言葉遣いは乱暴だが、芯がしっかりしている人」が、上から目線の部下の目指すべき方向なのではないかと思います。
言葉の選びかた、使い方を重視して会話するとイラっとするのなら、その内容があっているかどうかに着目したほうが心は軽くなります。「そもそも言葉遣いなんて眼中にない」と言えるくらいの器があると、もっと生きやすいのではないかと思うのです。
先輩の姿勢としては、部下の中身をしっかりと見抜くことが重要かと思います。表面にとらわれずに個性と受け入れ、仕事を本気で楽しむことが大切だと思います。
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。