アクチュエーター搭載でコンクリート厚測定も可能に
その後もテストと改良が繰り返され、アクチュエーターによるコンクリート厚の測定機能が追加提案された。往年のクルマのアンテナのように、幅30cm確保されているかどうか確認するため、棒状のものがニョキッと伸び出る仕組みのことだ。
アクチュエーター採用についても、試行錯誤を経て、高田さんがとある展示会で見つけ、「これイケるんじゃないか」と思いついた経緯がある。
2025年4月から販売、パッケージ営業がスタート

トンネルやもりん2号機(画像:首都高D&D提供)
トンネルやもりんは、開発開始から1年半経った現在(2024年12月時点)、コンクリート厚の測定機能のほか、照明や足回りが強化された2号機まで進化を遂げている。AIによる画像診断機能も視野に入れているらしい。いずれ必要な教師データがそろえば、実装の可能性は高い。
首都高グループでは、2025年4月から、トンネルやもりんの販売のほか、社員派遣による点検ビジネスを開始する予定だ。共同開発者の大栄工機でも、セントル施工とトンネルやもりんのパッケージ営業を展開する考えらしい。
世の中の助けになるのが、なによりの喜び

高田 光さん 首都高デジタル&デザイン株式会社 技術部次長
開発責任者である高田さんは、
「私はもともと、プログラミングをして、ソフトウェアを開発する仕事をしていましたが、紆余曲折あって、これまで10数台を手掛けたロボットの専門家のようになってしまいました(笑)。私の原点は、常に人の役に立てるかどうかということでした。今回のトンネルやもりんも、トンネル覆工コンクリートにはどうしても人では見えない部分があるので、それをどうにか手助けするロボットをつくりたいというものでした。トンネルやもりんが世の中の助けになれば、なによりの喜びです」
と目を細める。
セントル施工管理の救世主となり得るか
果たして、トンネルやもりんは、セントル施工管理の救世主となり得るか。競合他サービスもあるようだし、当面は、本施工での結果、評価が待たれる状況だが、個人的には期待したい。
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セラミックのギアとかどうなんですかね?
方向転換出きる車輪を1個付けるだけでも変わる気がします。
親機子機2台作るより安価な気もします。
窓に落ちると言う事はスピードが早いんでしょうか?