トップランナーである直轄事業が全国の建設事業を引っ張る
――課長として、とくにチカラを入れているお仕事はなんですか?
奥田さん 担い手3法をしっかり軌道に乗せることですね。直轄事業における働き方改革への対応、暑さ対策、入札における最低制限価格、技術基準、事業評価といったところです。
あとは、建設関係の中央や地方の業界団体との関係づくりです。2024年度は6つほど地方整備局を回って、各地方の業界団体の方々と意見交換しました。「なんでこうなってんねん」と怒られたりするんですけど、地方の生の声を聞くということは非常に重要ですので、可能な限り予定を合わせて回りました。
――担い手3法の関係では、技術調査課は直轄事業を担当するということですか?
奥田さん そうです。いわゆる業行政は基本的に不建局の所管ですが、技術調査課はそのうちの直轄事業の担当なんです。担い手3法のうち、入札契約に関する議員立法である品確法は、こういう発注をすべきという理念法なんです。
この理念を実現するには、まず直轄事業が先行して実施する、というカタチで進めています。残念なことですが、国が決めた入札契約制度を、必ずしも自治体は守る必要はないんです。直轄事業でまずやってみせて、良いことがある、得なことがあるというのを自治体に知らしめながら、新しい制度などを引っ張っていく、というのが、直轄事業の使命であり、われわれ技術調査課の仕事なんです。
われわれが引っ張っていくのは、主に都道府県や市町村の工事ですが、そのさきには民間の工事もあります。民間工事を引っ張っていくのは、極めて難しいんですけどね(笑)。それでも、「建設事業のトップランナーとして、直轄事業が頑張るんだ」ということでやっているところです。
「国の言うこと聞く義務ないのに、なんでせなあかんねん」
――市町村を引っ張るのも難しそうですが。
奥田さん ええ、大変ですね。市町村にもいろいろな考え方があるんです。中には「安くできれば、それで良いじゃないか」という市町村もあります。われわれからすれば、「安かろう悪かろう」はダメなことなのですが、その辺の考え方のミゾがなかなか埋まらないんですよね。
たとえば、100の工事を60で取ったとか、100の工事を取ったら150かかったけど、お金をみてもらえなかったという声もあります。こういうのは、業界全体で考えると、悪い影響がありますよね。
――以前、市町村を対象にキャラバンをやったとおっしゃっていましたね。
奥田さん そうですね。たとえば、事務所長が直轄事業を進める際、地元市町村の首長さんからいろいろお願いされるわけです。近畿地方整備局の企画部長のとき、管内の事務所長に「こっちからもお願いしろ」とハッパをかけていました(笑)。
でも、市町村には国の言うことを聞く義務がないんです。ここが難しいところなんです。「国の言うこと聞く義務ないのに、なんでせなあかんねん」という首長さんもいらっしゃいます。これで一番困っています。
技術調査課の仕事は、建設業界を良くし、業界の未来を担うこと
――以前、技術調査課長はめちゃくちゃ忙しいポストだと聞いたことがありますが、どうお感じですか?
奥田さん それは忙しいですよ(笑)。たとえば、さきほども言ったように、いろいろな会合に顔を出さないといけません。すると、私が職場にいない間、私が知らない間に、いろいろな大事なことがどんどん動いていたりするわけです。これは怖いし、なにより気色悪いですよ(笑)。「これ、大丈夫なのかな」と不安を感じます。ウチには優秀な職員がいるし、今はだいぶ慣れてはきましたけどね。
――技術調査課の魅力はなんですか?
奥田さん 技術調査課は、建設業界を良くする、業界の未来を担う、いろいろな大事な仕事を抱えています。そういうところが魅力ですね。われわれが頑張れば、業界も直轄事業も良くなるので、明るい仕事、職場です。決してネガティブな仕事ではありません。
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ほんとかいな
国交省も人が確保できてないなら、何でも感でもムダに法改正するな、仕事が増えることがあっても減ることがないんだよ。
良い事も言っているんですけど…。
やっぱ都合の悪いことは隠すわけですよw
国が把握していないことが多いと思いますよ!
見て見ぬふりしている職員いませんか?
建設業は下層に負荷かけすぎですよ!
DXとか推進してますけど一回密着24時で
2次請負以下の状態見た方がいいですよw
パソコン使えないジジババとか普通いにいるし…。
社長の奥さんが事務員で分かってないと
メールに全く返事がないとかザラです。
現場仕事は多くてチャンスだけど事務回りが酷すぎてお金にできていない
会社が多いですよ!
一回会社の中の事務員がどういう仕事してるか確認した方が良いですよ…。
電子化で省力化とか言ってますけど教えれる人いませんw
元請けに質問しても難しい言葉だから全く理解できませんw
となってませんか?
一回パソコンインストラクターを雇う補助金を簡単に申請できるとか
やった方がよっぽどDXにつながりますよw
分かってないことをやってくれって言っても駄目w
教えてあげないと駄目w
週休2日じゃなくて完全週休2日じゃないと若手は来ないよ。
そこら辺の認識もそんなんだからいつまでたっても業界全体の環境は良くならないですね。