「こうやったほうが安全やないかえ?」

玉渕さん
――玉渕さん、安全衛生管理はしっかりやっていますか?
玉渕さん 私はまだ経験が浅いので、作業手順について、作業員さんから「こうやったほうが安全やないかえ?」と提案されることがあります。そこは柔軟に対応するようにしています(笑)。
私自身も、夏は空調服をつけて現場に出ていましたが、それでも大変でしたね(笑)。水分をこまめにとるなどの対策も講じましたので、大事には至らなかったです。
とにかく住民に直接会って話を聞くスタイル
――現場でコミュニケーションをとる際、気をつけていることなどはありますか?
福井さん 現場を進めていくにあたっては、どうしても懸案事項や問題点などが出てきます。施工者さんからなにか連絡があったら、極力すぐに回答するようにしています。
すぐに回答ができない場合は、「いついつまでに回答します」と期限を定めて回答することにしています。とにかく「現場がとまらないように」ということを気にかけて、対応することにしています。
現場近隣に住宅がありますが、この現場で幸い地元要望が入ったことはありません。ただ、この現場に車両が出入りするため、国道の通行を一時的に止める必要があったときに、「急に止められた」と連絡いただいた方はいました。
ちなみに、私が担当している他の現場では、しばしば地元要望が入る現場があります。地元要望のお電話が入ったときは、私がすぐにその住民の方のところに行くようにしています。とにかく直接お会いしてお話を聞くという姿勢ですね。
私はコワい人間ではありません(笑)
――濵田さん、コミュニケーションについていかがですか?
濵田さん 福井建設監督官は、私と年が近いので、話しやすい方です。書類処理や回答などもスピード感があって、総じて対応が早いので、スゴく頼りになっています。
現場のコミュニケーションのために、特別なにかしているということはありませんが、誰かとすれ違うときにちょっと話しかけるとか、私、魚釣りが趣味なのですが、同じ趣味を持った人が現場に数人いるので、魚釣りの話をしたりとか、そういう感じでコミュニケーションをとっています。
私が若いころは、現場に見た目のコワい人がいましたが、今は少なくなったような気がします。私も、コワい人間ではありません(笑)。
――玉渕さんとのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?
濵田さん 玉渕くんが新入社員のとき、私と同じ現場だったので、お互い慣れていると思います。親子ぐらい年は離れていますが、それはあまり関係なく、和気あいあいとやっています(笑)。
作業員さんから「かわいがられる」現場代理人

玉渕さん(中央前)と濵田さん(右)と作業員さんたち(土佐国道事務所提供)
――濵田さんから見て、玉渕さんはどういう人ですか?
濵田さん マジメですね。コツコツやるタイプです。見た感じもそうでしょ(笑)。
――玉渕さん、コミュニケーションで気をつけていることなどはありますか?
玉渕さん 作業員さんらと積極的に会話をするようにしています。仕事のときでも、話しかけやすい雰囲気づくり、関係づくりを心がけています。
濵田さん 作業員さんのほうも気を使って、玉渕くんによく話しかけていますよ(笑)。
――俗に言う「かわいがられている」感じで?
濵田さん そうです、そうです(笑)。
建設監督官からイイ感じに対応していただける
――玉渕さん、濵田さんはどういう上司ですか?
玉渕さん スゴく頼りになる上司です。たとえば、なにかわからないことがあって相談したときに、「こうやったらえいがやない」とか「こっちのほうがわかりやすいがやない」という感じで、優しく丁寧に教えていただけます。
――福井さんとのやりとりはどうですか?
玉渕さん 最初は緊張して話せなかったですが、イイ感じで対応していただいていますので、最近は、協議書類の確認といったことなどについて、お電話でしっかりやりとりさせていただいています。
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憧れの建設監督官に「やっとたどり着いた」
――福井さん、建設監督官という仕事の魅力はなんですか?
福井さん 今は、この現場も含め、17件の工事を担当していますが、新しいものをドンドンつくっている現場を担当しているということで、スゴくやりがいを感じながら仕事をしています。やはり、目の前で構造物がドンドンできあがっていくのが魅力ですね。
先輩から「建設監督官が一番楽しい職務だ」と聞いていたので、建設監督官には憧れていました。今は、「そこにやっとたどり着けたな」という気持ちです。
比較的工事規模の大きな工事を担当させていただいているので、当然責任も重いですが、それも含めて、やりがいを感じながら、仕事ができています。地元の方々や施工業者の協力を得ながら、詰所の他のメンバーたちとチームを組んで仕事をするのは、建設監督官ならではの仕事だと思いますね。
シンドかった仕事が終わった瞬間が、一番の魅力
――濵田さん、土木の現場の魅力はなんですか?
濵田さん 構造物が完成して、「終わった」という瞬間が一番の魅力です。それまでに暑かった、寒かった、シンドかったという過程があっての終わりなので、格別ですね。
――玉渕さんはどうですか?
玉渕さん 私の場合は、子どものころから橋脚などの建設工事を見ていたので、「こういう仕事をやってみたいなあ」と思っていました。それで高校も農業土木科に行きました。それで土木の会社に入りました。
濵田さんも言われましたが、最後に構造物、モノが完成したときは、スゴく達成感を感じます。「やり切ったなあ」ということで達成感があるのが、魅力です。
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