公益社団法人土木学会(佐々木葉会長)は2月27日に、都内の土木学会講堂で「2024年度インフラメンテナンス賞」の表彰式を開催。プロジェクト賞6件、チャレンジ賞9件、エキスパート賞9件、マイスター賞9件、優秀論文賞10編に対して表彰状などが贈られた。
土木学会では、2021年度よりインフラメンテナンス総合委員会で「インフラメンテナンス分野の表彰制度」を創設。インフラメンテナンス表彰小委員会で運用してきた。この表彰制度は、インフラメンテナンス分野に特化し、インフラメンテナンスに関連する優れたプロジェクト(事業)、人・団体(技術者、オペレーター、管理者など)、個別要素技術(点検・診断、施工方法、材料など)や論文(実践的研究)を評価し、共有することでメンテナンス関係者のインセンティブを高めるもの。
2024年度も日本全国から多数の応募が寄せられ、表彰小委員会(伊勢勝巳委員長・JR東日本)により厳正な選考を経て各賞を決めた。今回、インフラメンテナンス表彰式のもようを取材し、プロジェクト賞とチャレンジ賞を紹介する。
インフラメンテに大切なのは「工夫、マインド、情熱」

挨拶する伊勢委員長(JR東日本代表取締役副社長)
表彰式の冒頭、伊勢委員長(JR東日本代表取締役副社長)より次のように挨拶があった。
「インフラメンテナンスの重要性はますます高まっている。日本の人口減少により働く人も集まらない状況が本格化した。とくにインフラメンテナンスは地味ではあるが、とても大事な領域だ。大義もあり、公益のために実施しなければならない。一方、コストや体制の問題もあり、今後とも続けていくためには、赤字で続けていくことは難しい。コストと持続性を両立させていくためには、工夫、マインド、強い気持ち、情熱をもって行うことが肝要だ。
今、インフラメンテナンスは埼玉県八潮市の道路陥没事故で大変注目されているが、別の分野でも心配な領域は多々ある。たとえば、鉄道橋梁でも140年を経てもまだ使用している実例がある。きちんとメンテナンスを施せば、古くても十分利用できる橋梁もある。インフラメンテナンスには修繕、改良、一部見直し、オーバーホールなどの取組みは多々ある。多くの手法について優先順位をつけ、総合的に実施する手法がメンテナンスといえる。とくに今回、授賞された方のマインドをぜひ共有してほしい。
以下、「インフラメンテナンス プロジェクト賞」と「インフラメンテナンス チャレンジ賞」を紹介する。
【インフラメンテナンス プロジェクト賞】(6件)
・カチプール、メグナ並びにグムティ橋第2橋梁建設および既設橋改修工事

カチプール、メグナ並びにグムティ橋第2橋梁建設および既設橋改修工事
(プロジェクト主体)バングラデシュ人民共和国交通橋梁省国道・道路局、オリエンタルコンサルタンツグローバル、日本構造橋梁研究所、大日本ダイヤコンサルタント、片平インターナショナル、大林組、清水建設、JFEエンジニアリング、IHIインフラシステム
(受賞理由)バングラデシュの主要幹線道路に位置するカチプール・メグナ・グムティ橋の新設と改修を実施。全体の車線数を増加することで交通渋滞を解消し、地域経済の発展に寄与するとともに、現地技術者への技術移転と人財育成に貢献した。
(受賞コメント)「これからも開発途上国に日本の高度な技術支援を実施しつつ、その国の技術力の発展に寄与したい」
・線路データのプラットフォーム構築によるメンテナンス連携

線路データのプラットフォーム構築によるメンテナンス連携
(プロジェクト主体)日本線路技術、小田急電鉄、東急電鉄、東京メトロ、JR東日本
(受賞理由)日本の鉄道事業者で初の取組みで複数の鉄道事業者が共通使用できる保線管理プラットフォームを構築。同一プラットフォーム上でのデータ処理・蓄積や分析アプリなどの開発・相互利用が可能となり、メンテナンス技術の向上と生産性向上を実現した。
(受賞コメント)「今後、このプロジェクトを通じて、さらなるインフラメンテナンスの発展に貢献したい」
・名神高速道路における日本初の集中工事を利用した床版取替リニューアルプロジェクト

名神高速道路における日本初の集中工事を利用した床版取替リニューアルプロジェクト
(プロジェクト主体)中日本高速道路名古屋支社、鹿島
(受賞理由)老朽化などにより損傷が進展している名神高速道路の河内橋において床版取替工事を集中工事期に実施。短期間での工事完了により交通負荷を低減し、新設床版には超高強度繊維補強コンクリートを採用して長期耐久性を向上させた。都市部などの交通量が多い区間での工事で懸念される深刻な交通渋滞を低減する一つの方向性を示した。
(受賞コメント)「2024年度集中工事に河内橋の床版取り換え工事を行った。工事に際しては鹿島や地元の方の協力に深く感謝する」
・ベトナム技能者育成学校

ベトナム技能者育成学校
(プロジェクト主体)日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会
(受賞理由)ベトナムに技能者育成学校を設立し、来日前にブラスト・塗装技能を習得させることで即戦力として活躍できる人材を育成。人材育成と人材確保を両立させる観点から、外国人が日本で就労しながらキャリアアップできるシステムの構築で建設業界の人材不足解消と持続的発展に寄与した。
(受賞コメント)「人材不足は深刻な問題だが、ブラストというニッチな分野ではさらに追い打ちをかけて、深刻だ。ベトナムで来日前に一通りの技能を習得出来ることで即戦力となるシステムを構築した。コンセプトでは労働力ではなく働く仲間の確保で、8期まで進み協会の会員企業で活躍している。引き続き進め、この活動をサステナブル化していきたい」
・九州自動車道宝満川橋床版取替工事プロジェクト

九州自動車道宝満川橋床版取替工事プロジェクト
(プロジェクト主体)大林組・大本組JV
(受賞理由)九州自動車道宝満川橋の床版取替工事で、幅員分割取替工法の採用で連続規制期間を最小化し、地域交通の大動脈維持に貢献した。今後床版取替を控える多くの更新工事への参考となることが期待される。
(受賞コメント)「大林組では日本全国のリニューアルで床版取替工事に携わっており、本社から技術支援を得ており、各工事でも各作業員が一体となって進めている」
・中空床版全面打換え工事の品質確保・工程管理に向けた取り組み

中空床版全面打換え工事の品質確保・工程管理に向けた取り組み
(プロジェクト主体)東日本高速道路北海道支社、戸田建設、ネクスコ・メンテナンス北海道
(受賞理由)道央自動車道江別東IC橋の中空床版全面打換え工事で、コリジョンジェット工法や移動式防護柵を活用し、施工期間短縮を実現した。品質確保・工程管理に向けた各種取組みにより、社会的影響の最小化を達成した。この取組みは今後計画されている同種工事に広く適用されることが期待される。
(受賞コメント)「コリジョンジェット工法や移動式防護柵を活用し、品質を確保した工程管理を実現した。こちらの件ではNEXCOグループと受注者の戸田建設が一丸となって受賞できたものと考える。この受賞を励みに、より一層努力し、成果を挙げていきたい」
【インフラメンテナンス チャレンジ賞】(9件)
・橋梁実モデルと橋梁メンテナンスVRを活用した橋梁メンテナンスの技術力向上の取組

橋梁実モデルと橋梁メンテナンスVRを活用した橋梁メンテナンスの技術力向上の取組
(プロジェクト主体)九州地方整備局九州技術事務所
(受賞理由)維持管理技術の習得を目的とした体験型土木構造物実習施設「橋梁実モデル」を整備し、さらにVR技術を活用した学習ツール「橋梁メンテナンスVR」を開発した。これらを活用した橋梁メンテナンス研修や施設見学の実施を通じてインフラメンテナンスの理念普及、人材育成、技術力向上に取組む。
(受賞コメント)「九州技術事務所では、実物と同様の構造物『橋梁実モデル』を整備している。一方、VR技術を活用し、あたかも現場にいるかのような体験ができる研修ツールをこのほど開発した。この2つを使いVRならではの技術を広く伝え、県内の職員の方に技術の向上とともに人材の育成を図っているところだ。この賞を励みにさらなる人材育成を行っていく」
・住民主体型橋梁セルフメンテナンスを通じた女性技術者による次世代育成・指導者育成の取り組み

住民主体型橋梁セルフメンテナンスを通じた女性技術者による次世代育成・指導者育成の取り組み
(プロジェクト主体)土木技術者女性の会、茨城県建設業協会建女ひばり会、石岡市道路建設課
(受賞理由)建設産業に携わる女性技術者の団体として、小中学生とその保護者を対象に「橋のセルフメンテナンス」をテーマにしたイベントを開催。点検体験や橋の構造に関する講習を通じてインフラメンテナンスに関するステークホルダーの意識向上に貢献した。
(受賞コメント)「私たちは次世代育成の一環として、地域の子どもたちにインフラメンテナンスの大切さを伝えるとともに、橋の研究も子どもたちと一緒にしている。このような栄えある賞をいただいたことで仲間たちも一層に励みになる」
・AI活用等による主要線路設備全ての劣化状態自動判定の実現

AI活用等による主要線路設備全ての劣化状態自動判定の実現
(プロジェクト主体)JR東日本、日本線路技術
(受賞理由)線路の枕木、締結装置、継目板、継目板ボルト、レールボンド、といった主要線路設備すべてについて、複数のディープラーニングモデルにより構成されるAIを構築し、日本で初めて良否の自動判定を実現した。これにより線路設備の画像から各設備の良否が可能となり、効率的なスクリーニングが実現した。
(受賞コメント)「モニタリング装置から取得した線路の画像から設備状態を自動で判定する取組みだ。まだまだ、モニタリング装置の利活用の余地が残っているため、さらなる業務の促進が図れる。今後ともJR東日本とともに線路メンテナンスに邁進していきたい」
・鉄筋コンクリート内部ひび割れ検出システムによる床版調査の取り組み

鉄筋コンクリート内部ひび割れ検出システムによる床版調査の取り組み
(プロジェクト主体)技建開発
(受賞理由)電磁波レーダで橋梁床版を測定したデータから床版内部のひび割れ、土砂化の損傷を分類する技術を開発。機械学習により分類したデータを色分けし明瞭に表示することで、従来技術と比べて判断精度向上と解析作業の省力化を実現し、地域のインフラメンテナンスの高度化に寄与した。
(受賞コメント)「この技術は電磁波レーダを使い、橋梁床版のひび割れや劣化状況を非破壊で解析する技術。名古屋大学大学院工学研究科土木工学専攻構造・材料工学の中村光教授のご指導の下、開発に至った。今後、橋梁工事の円滑化につとめていきたい」
・ポリカーボネート樹脂製透光板の飛散防止材の開発

ポリカーボネート樹脂製透光板の飛散防止材の開発
(プロジェクト主体)首都高速道路会社
(受賞理由)劣化すると脆化するポリカーボネート樹脂製透光板は、車両接触により割れて破片が落下すると第三者被害を引き起こす恐れがあったが、脆化した透光板を容易に機能回復させる透明な飛散防止材を開発したことで、工事費削減と工期短縮を図りながら安全な沿道環境を提供することが可能となった。
(受賞コメント)「ポリカーボネート樹脂製透光板の飛散が問題になっており、今回その防止の開発を行った。今後は実装を進め、安全・安心な道路の提供をつとめていきたい」
・「福国橋守マイスター会」による道路インフラメンテナンスの取組

「福国橋守マイスター会」による道路インフラメンテナンスの取組
(プロジェクト主体)福岡国道事務所、福国橋守マイスター会
(受賞理由)メンテナンスの経験が豊かな福岡国道事務所の退職者からなるボランティアグループを設立し、メンバーが居住地近隣で橋梁を見守り、不具合があった場合に通報する仕組みを構築することで維持管理の質の向上に寄与した。さらに、基礎知識の講習や点検作業の支援を行う「橋梁の里 親活動」により技術者育成に貢献した。
(受賞コメント)「福岡国道事務所が管理する橋梁は約200橋あるが、現在その約50%が架設から50年以上経過し、高齢化が進んでいるところだ。橋を長く保全するためには、早期の損傷発見が大切。今後ともしっかりボランティアで橋の見守りを継続し、福岡国道事務所の手助けをしていきたい」
・ひび割れ進行評価技術を用いた橋梁維持管理の高度化・効率化を目指す取り組み

ひび割れ進行評価技術を用いた橋梁維持管理の高度化・効率化を目指す取り組み
(プロジェクト主体)多摩市都市整備部道路交通課、八千代エンジニヤリング、ニコン・トリンブル
(受賞理由)点検記録においてひび割れが進行傾向にあるPC橋を対象に、データによる複数年の継続監視を実施し、2時点の高解像度画像に対する画像AIと差分解析技術により、経年的な進行状況を定量的に把握することが可能となった。本技術によりデータに基づいて損傷の進行状況を把握することで、措置のタイミングの適正化、予防保全の推進に寄与した。
(受賞コメント)「現時点で継続監視も5年目に突入した。ただ、データ取得も難しいと日々感じているところだ。この受賞を機により一層の技術進展を行いたい」
・メンテナンスフリーと施工の効率化を目的とした補修工法の開発と導入

メンテナンスフリーと施工の効率化を目的とした補修工法の開発と導入
(プロジェクト主体)JR東日本東京土木設備技術センター、デンカ
(受賞理由)鉄筋コンクリート構造物の塩害に対する新しい補修材と吹付け法を開発し、鉄道営業線内における短い施工時間や狭い空間という制約条件下での補修工事に適用・導入することを実現した。従来の工法と比較して、耐久性を維持しつつ施工性や付着性を向上させることによって、工期の大幅短縮と工事費の縮減を実現した。
(受賞コメント)「鉄筋コンクリートが塩害を受けているところに対する吹付モルタルの開発を行い、現場に導入した。開発から導入まで3年かけたが、今年度も吹付工法で補修も実施した。吹き付けた後は跳ね返りが少なく、早く固まることを目指し、導入に至った」
・道路走行可能な新幹線・在来線両用のレール探傷車の開発と運用

道路走行可能な新幹線・在来線両用のレール探傷車の開発と運用
(プロジェクト主体)JR東日本、JR四国、JR九州、日本線路技術
(受賞理由)日本で唯一の軌陸式レール探傷車を開発。超音波によるレール内部の傷の調査、レール摩耗を標準軌および狭軌の線路幅によらず測定できる日本で初めてのレール探傷車であり、高い機動性と安定した探傷データの提供により、鉄道インフラの維持管理に貢献した。
(受賞コメント)「手軽に測りメンテナンスをするためにできるようにした」
なお、詳細な「2024年度インフラメンテナンス賞」のデータはこちら。
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技術関連も良いのですが国交省は他にも色々発信していると思うんですよね
人工が多い層に刺さる記事を分かりやすく解説して欲しいものですw
あぁ…ジェンダー関連の記事はお腹いっぱいです。
(確実に女性のワークスタイルや賃金が変わる記事は必要)
この国は女性蔑視の傾向がありますからねw
女性は男性と同じ感覚では仕事を出来ないと認めた上での
賃金・労働を考えた方が良いと思いますがどうでしょうか?
それ、完全に逆じゃないですか?
「女性は男性と同じ感覚で仕事ができない」って前提自体が差別なんですよ。
しかもそれを前提にして労働条件や賃金を考えようってのは、「最初から戦力外扱いしましょう」って言ってるようなものです。
実力で評価するんじゃなくて、性別で線引きしてる時点で、それはもう女性蔑視そのものです。
実際、女性が能力を発揮できる場面を制度や文化が奪ってるだけで、ちゃんとした環境なら男女関係なく成果出してますよね?
「女性はこうだから〜」って主語をデカくして、一人ひとりの能力を無視する考え方は、社会の成長を妨げるだけです。
それに、もし「女性は同じ感覚で仕事できない」とするなら、逆に「男性は出産も育児も担えないから、家庭の役割を果たせない」と言われても文句言えないはずですよね?それって納得できます?
時代錯誤な固定観念で人を分類するのは、もう終わりにしませんか。
1コメですが確かに差別ととられるかもしれませんが
例えば肉体労働に関してどうでしょうか?
女性就労者の届け出があります
女性と男性では労働力に差が出るのですがどう思いますか?
差が出ているのに同一の賃金だった場合不平等だと思いませんか?
自分としては国や会社画素の部分を埋めるのなら問題だと思いません!
実際この国は女性蔑視の国だと自分は考えています。
女性の賃金が男性と比べて安いですよね?
なぜか?考えてみてくださいw
自分は女性の賃金も同じにして労働の仕方も男性と同じにすれば良いと
思っています!
旦那に主夫になってもらって貴女達が稼げば良くないですか?
ただね社会は女性は安いから使うと思っている人間が多いと思うんですよねw
あくまで主観です。
本当の意味で平等ってなんだろうと自分は考えますね。
事務だけが仕事ではないんですから肉体労働もいれた考えをするべきでは?
1、2コメですが誤字申し訳ないw
出産、子育てしなければ良くないですか?
国は子供が欲しいのでしょうが真の平等だとどうですか?
子育てはできますよw
男は絶対子供生めませんからそれが差別です!
だから国が補助するべきですよね?
自分おかしいこと言ってないと思うのですがどうでしょうか?
話になりません。
あなたが語っているのは「平等」ではなく、偏見に基づいた個人的な不満の表明です。
「肉体労働に男女差があるから、同一賃金は不平等」としていますが、賃金は仕事内容と成果に基づいて決まるものであり、性別によって差をつけるべきではありません。
実際、女性でも力仕事をこなす人はいますし、男性でも続かない人は多くいます。
「女だから安くて当然」という結論は、論理ではなく、ただの先入観です。
さらに「貴女たちが稼げば?」という発言ですが、私は男性です。
現場作業員として働いてきた中で、女性の方が安定して稼いでいる例は多々あります。
一方で、ホームレス寸前で求人に引っかかって来たひ弱な中年男性がすぐに辞める場面も珍しくありません。
現場において重要なのは性別ではなく、意欲と継続力です。
それを無視して「女性は優遇されている」「賃金が低くて当然」と主張するのは、現実を知らない者による憶測にすぎません。
多分あなたは以前のコメント欄で「50近い派遣社員で控除後18万円もいかない」と書いていた方だと思いますが、その水準より稼ぐ女性は普通に存在します。
次に、「差が出ているのなら国や会社がその差を埋めればいい」と述べられていますが、
そもそもその“差”は、自然に生じたものではなく、社会構造によって作られた格差です。
たとえば、育児・出産によるキャリア中断や昇進機会の偏りなど、負担が女性に偏っている状況に対して、国や企業が介入し是正するのは当然の措置です。
それはようやく“スタートラインに立たせる”という意味での**「平等への調整」**です。
さらに、「出産・子育てしなければいい」という主張は、暴論中の暴論です。
出産・子育ては、社会全体の再生産という極めて重要な役割を担っています。
「不平等だから出産するな」という意見は、「老後が嫌なら年を取るな」と言っているのと同じくらい無意味です。
社会が維持されているのは、子どもを産み育てる人たちの存在があるからです。
それを“やらなければいい”という方向で解決しようとする考え方は、利己的で、想像力に著しく欠けています。
また、「女性がもっと稼げばいい」「旦那を主夫にすればいい」といった意見も見受けられますが、
これは構造的なハンデを無視して、問題をすべて「個人の努力不足」に帰着させようとする典型的な責任転嫁です。
もしそれで解決するのであれば、とっくにジェンダー格差など存在していません。
「女性は安いから使うと思っている人が多い」という発言も、それ自体が差別構造を前提にして語られており、
差別を批判しているようでいて、実際にはその構造を肯定・再生産している点に自覚がありません。
さらに、「男が産めないのは差別」との主張も見られますが、それは**“差”であって“差別”ではありません。**
• 差:生物学的・自然に存在する違い
• 差別:その違いを根拠に、不当な扱いをすること
出産という能力の違いを理由に、女性が経済的・社会的な不利益を受けている現状こそが「差別」です。
それに対して社会が補助を行うのは当然であり、それが**「構造的公正」**の実現です。
また、「子育てはできますよw」という軽薄な発言に見られるように、
個人の経験を根拠に、社会制度の不平等を語るのは非常に不正確です。
制度上の負担が女性に偏っている現状を無視して、“自分はできた”というだけでは何の反論にもなりません。
そして最後に、「自分はおかしくない」との自己主張についてですが、
その根拠は一貫して、個人的な感情や視点にしか基づいていません。
平等とは「誰もが等しく社会に参加できる環境を整えること」であり、
「自分が損をしないこと」ではありません。
⸻
要約すると:
• 出産をやめれば平等
• 男が産めないのは差別
• 子育てはできるし、自分はおかしくない
これらの主張はすべて、社会の構造を理解しないまま、自分の不満や違和感を“平等”にすり替えたものです。
議論をするのであれば、まずは主観ではなく、事実と構造を正確に捉えるところから始めるべきです。
なお、追記や反論をされる場合は、日本語の文法に則った、読みやすく意味の通る文章でお願いします。
内容以前に、論旨が不明瞭では議論になりません。
素晴らしい長文と誘導ありがとうございます!
1コメです全部読ませていただきました!
ライターではないので文法がしっかりしてなくて申し訳ないw
まず女性を批判する意図でコメントしているつもりはないのですが?
恐らく自分の文章力がないせいですねw自覚はあるのでしょうがないですねw
要約してくれてますけど自分の意図とは違いますね。
多様性ってなんだろうと思っちゃいましたね。
子供を生まないと言う選択肢は社会的に許されない選択肢なようですねw
子供がいなければ社会が成り立たないと言う事は分かりますよ。
社会構造を違和感だけで片付けたくないですねw
女性が稼いで旦那が主夫やっても良いと思うんですけど?
(男性は育児休暇まだまだ取りにくいですよ)
肉体労働についてなのですが言いたい事は分かるんですけど
あなたの言ってる差ですよね?
ジェンダー格差は自分もあると思っていますよ!
個人の努力不足的なことは私は書いていませんw
(さも悪いこと言ってる風に誘導しないで下さい)
子育てできますのどの辺が軽薄か言っていただきたいですね。
子育ては夫婦でやるものですよね?
どちらかの負担が多くなるかは分かりませんよね?
この書き方だと男性は育児しないみたいじゃないですか?
それに育児に関して社会制度は関係ないと思いますけど?
どちらにでも負担はあると思いますが?
負担があるから夫婦二人に対して補助はあるべきではないですか?
自分の悪い部分も一つ書いておきますねw
3コメは自分に補助しろと言っているようにとられたんだろうなと…。
連投で誤字謝罪とジェンダー格差があるから格差のある層に補助しろ
という意味合いです。
追記や反論を許さないのはあなたが決めることでは無いと思いますよw
出産は能力なんですね?辞書を引いてくださいw
(日本語の文法に則った、読みやすく意味の通る文章でお願いします。)
多分あなたは以前のコメント欄で「50近い派遣社員で控除後18万円もいかない」と書いていた方だと思いますが、その水準より稼ぐ女性は普通に存在します。
上記コメントはガイドラインに違反していないでしょうか?
(そうです自分のコメントですwだけど自分が思ってた反応され方じゃないw
自分より稼いでいる女性はそりゃ多いでしょうよw自覚あるもん)
最後にコメントは主観なの当たり前でしょうがw
ご返信ありがとうございます。すべて拝読しました。
まず前提として、「批判するつもりはなかった」では済まされない言葉の影響というものがあります。
発言というのは、発信者の意図よりもどう伝わったか・どう受け取られるかが社会的に重視されます。
「子育てできますよw」
「出産・子育てしなければいい」
「女性が稼いで主夫にすればいい」
こうした発言を読み手がどう受け取るかを考えず、「意図は違う」「誤解された」で済ませるのは、発言の責任を放棄する態度だと受け取られても仕方ありません。
特に「w」を多用しながら語るのは、文章の軽薄さ・挑発的な印象を強めます。
「文法が苦手」とご自身でおっしゃっていますが、それを自覚しているのであればなおさら、誤解のない書き方を心がける責任があるのではないでしょうか。
⸻
「子育ては夫婦でやるもの」「制度は関係ない」
理想論としてはその通りですが、実際には制度上の偏りが存在しています。
たとえば育休取得率、昇進の差、職場環境の理解など、「女性に偏った負担」が現実にあるからこそ、それを是正する制度的アプローチが必要だという話をしています。
「社会制度は関係ない」と断言するのは、あまりに無根拠です。
⸻
「自分は悪い部分も書いてます」
「誘導しないでください」
これは一見フェアな態度を装っていますが、根本的に**「相手の指摘が図星だった」ことへの反応**だと感じました。
あなたご自身が、
「3コメは“自分に補助しろ”と言っているようにとられたんだろうなと…」
と書いていますが、それは「そう取られても仕方がない文脈だった」証拠です。
⸻
「出産は能力なんですね?辞書を引いてください」
ここも典型的な“言葉尻を捉えた揚げ足取り”です。
この文脈での「能力」という言葉は、「生物学的に可能であるか否か」という意味で使っています。
それを言葉の定義で揚げ足を取っても、論点には一切関係しません。
⸻
「主観なの当たり前でしょうがw」
はい、主観を述べること自体は当然の行為です。
ただし、その主観を**「普遍的な真理」や「正義」のように語り、それを根拠に他者を裁く」ことが問題**だと言っています。
発言の場が公共のものである以上、「自分はこう思った」だけでは済まない責任があるという話です。
⸻
最後に。
追記や反論を許さないのはあなたが決めることではない
この点についてですが、私は「反論するな」とは一言も言っていません。
私はただ、反論をするのであれば、最低限、意味が伝わる日本語でお願いしますと述べました。
これは議論の前提として当然のことです。
⸻
あなたのコメントには、所々に「理解してるつもり」「共感しているつもり」のような言い回しがありますが、
本質的な理解にはまだ至っていないように見受けられます。
反論自体は歓迎します。ただし、正確な理解・冷静な論理・そして読み手への配慮があることが前提です。
その積み重ねが「多様性」の土台になるのではないでしょうか。
ここまで読んで、冷静に話ができない人なのだと理解しました。
感情の処理が先で、議論にはならないようです。以後、時間を割く価値は感じません。
いやがられると思いますが似た者同士のブーメランですねw
自分は勉強になりました。
ありがとうございます。
一つだけ聞きたいのですが
誰がどの様な事をすれば
この女性関連の問題が解決すると思いますか?
出きれば簡潔にコメントが流れないようなかたちで答えていただけますか?
AIは便利ですが正しい使い方をすることが重要です。
結局AIの回答を選別するのは今のところ人間だなぁと…。