小屋は宙吊りのままで…
ところが、吊り上げた小屋を設置場所までクレーンで旋回させると、また問題が発生した。
このまま小屋を設置しようとすると、吊り上げに使用したナイロンスリングを抜き取ることができないことが判明したのだ。ここまできて作業は中断。吊り上げた小屋は、空中で待機。時間だけが無常に過ぎた。
このときの作業員は、鳶職Bに加えて、ベテランH(42歳)、若手A(18歳)、若手Y(19歳)の計4人。
小屋は吊り上げられたままなので、すばやい状況判断が必要だし、どう考えても後戻りはできない。技術的に優れているベテランのHも頭をかかえた。しかし、誰の口からもグッドアイデアが出てこない。
このとき鳶職Bは、以前勤めていた会社の社長の自慢話を思い出した。
その話とは、大きな川に橋を架けるときに用いる技術である。橋を架けるときに橋脚を作り、その上に橋桁を乗せる方法で、台船で設置場所まで運び、潮の満ち干きを利用するというものだった。
満潮を利用して桁を持ち上げ、干潮を利用して桁を橋脚に降ろす。そのとき、微妙な調整をするため、あえて橋脚から桁を(南京袋に砂を詰めたもので)浮かして仮置きする。そして、台船を抜き取った後で浮いている桁を(砂袋に鎌で切れ目を入れ、砂をサラサラと抜きながら)徐々に降ろしてゆき、最終的に正規の位置に収める。
鳶職Bも最初はこの方法を聞いて「すごい方法があるもんだな」と感心し、いろいろ質問していたが、さすがに何度もこの自慢話を繰り返されてウンザリしていた。しかしこの自慢話が、のちのち国民的テーマパークのジェットコースター建設工事で生かされた。
この社長の話を思い出した鳶職Bは、ベテランHに持ちかけた。「それだ!それでやってみよう」とH。土のう用の袋を使用し、結構簡単に小屋を収めることに成功した。
4人の中に難しい仕事をこなした満足感が漂った。Hは予想外のアイディアにとても感心し、Bに聞いた。
「どこでこんな方法を知ったんだ?」
「前の社長の自慢話を思い出して、これは使えるんじゃないかなと」
まぁ、そんな当たり前のことを言われても。おしゃべりな職人は多いからよく聞いて頑張って。
都合の悪いコメントは削除する、ナヨナヨした女々しい職長さん
現場でナヨッちいオッサンは若い女より役に立たんぞ
なんか気持ち悪い記事ですね。
さすが暴力を必要と思ってる方が書いてるだけあるなあ~