日常のゆとりが非常時の備えに。フェーズフリー住宅「FEEL」1号棟が竣工
後半では、櫻井商品開発課長から防災配慮型住宅シリーズの販売戦略が解説された。
在宅避難を望む子育て世帯やペット同居層をメインターゲットに据えた「FEEL」は、今回竣工した横浜市の1号棟を含め、すでに18棟の契約実績を持つ。「販売エリアは北海道・北信・東北の積雪エリアと、沖縄を除く全国。ゆくゆくは年間30棟の契約が目標」と櫻井氏は話す。
「FEEL」は、「日常を豊かに、非常時を安全に」というコンセプトのもと、高い基本性能を実装している。耐震等級3相当の耐震性能の確保や長期優良住宅認定基準への対応に加え、ZEHオリエンテッドを標準装備。さらに、在宅避難を支える強力なオプションとして、蓄電池搭載型「DK-ZEHα」を用意し、太陽光(10kw~)と蓄電池(5kw)の連携によって非常時の自立性能を大幅に向上させている。
なお、2025年9月に発表された一般社団法人フェーズフリー協会主催の「フェーズフリーアワード2025」において「オーディエンス賞」を受賞している。一般的な2階建て賃貸住宅と比較し、家電を充電しながら収納できるコンセント付収納や、まとめ買いに対応する大容量パントリー、ほこりを持ち込まない広い玄関土間など、日常の質を高める機能が「非常時の有効性」に直結している点が高く評価された。高い基本性能を普及価格帯で実現した「汎用性」も評価の決め手となっている。
見学案内を担当した泉川チーフは、現場目線の細やかな工夫についてこう明かした。
「蓄電池は入居者の平時の利便性を考慮しつつも、非常時を見据えて残量を『最低30%』残す設定にしました。この残量でも、USB給電であれば約11時間の使用が可能です。また、集合住宅という特性上、電池の早期枯渇やブレーカー遮断のリスクを防ぐため、あえて出力容量を抑えたUSBコンセントを各住戸に選定しています」

蓄電池
今回完成した第1号棟の物件概要は、木造2×4の2階建て、間取りは1LDK・2LDK(専有面積43.23m2~57.77m2)。賃料は12万3,500円~14万7,000円の設定だ。
2025年10月の着工当初から問い合わせが相次ぎ、2026年3月の竣工時にはすでに満室稼働を達成。2025年10月の着工から、2026年3月の竣工という工程を完遂した。

