前日夕礼と翌朝KYの「2段階の運用」
――現場でのデータ配信スケジュールや、運用のタイムラインについてお聞かせください。
籠橋氏 DX推進部が推奨し、現場で厳格に回している標準運用フローがあります。協力業者は作業前日の「午前10時」までに翌日の工事予定を入力します。その後AIが裏側でマッチング処理を行い、同日の「午後3時」に、現場職員たちのスマートフォン(direct)へ労災事例が自動配信されます。
この「午後3時」という時間には明確な意図があります。現場では毎日夕方に、翌日の段取りを確認し合う「夕礼(ゆうれい)」を行います。3時に事例が届いていれば、現場監督は夕礼前に必ず内容を確認できます。
その事例をベースに、前日の夕礼の場で「明日うちの現場でも同種の作業があるから、過去のこの災害に気を付けよう」「業者へこう具体的に指示を出そう」と現場職員同士で協議し、指示内容を統一します。そして翌朝の「朝礼・KY活動」の場で、作業員たちに対して具体的事例に基づいた確実な安全指示を行う。この「前日夕礼と翌朝KYによる2段階の運用フロー」を回しています。
――実際にシステムを展開した際、現場からはどのような反応がありましたか?
籠橋氏 毎日通知が来るため、当初は「面倒な業務が増えた」と思われる懸念がありました。しかし若手職員にアンケートを実施したところ、「日々のKYや協力業者さんへの安全指示を出すことに、自信が持てるようになった」という想定以上に前向きな意見が多く返ってきました。
経験の浅い若手でも、AIから届く「過去の裏付け」を持って業者に指導できるようになります。ベテラン所長からも「若手を教育するための資料としてすごく使える」と評価され、大きな手応えを感じています。
現場が本システムを信頼してくれる要因は、労災データのクオリティにあります。事故の「要因」だけでなく明確な「予防措置」、そして当時の「写真」が必ずセットになっています。視覚的な情報があるからこそ、前日に見たイメージが頭に残り、翌日の安全意識の底上げに直結しています。
――一方で、現段階での課題はありますか?
籠橋氏 同種の工事が長期間続く現場の場合、現時点ではデータベースが400件と限られているため、AIが毎日「同じ事例」を繰り返しマッチングしてしまう事象が防ぎ切れていません。
ロジック上は正しいのですが、現場からすれば「また同じ通知が来た」と煩わしく感じてしまいます。この重複配信のストレスをゼロにするため、現在もシステムロジックのアップデートを進めています。
――これまで現場監督のKKD(経験・勘・度胸)に依存しがちだった安全管理において、AIと人間の関係性をどう定義されていますか。
籠橋氏 AIは安全管理における新たなエッセンス(スパイス)であって、AIだけで100点満点の答えを出すことは不可能です。
AIが提示する過去データという「参考例」と、現場監督が培ってきた「人間の知見(経験や勘)」を現場でうまくミックスさせることが重要です。AI任せにして人間が判断を放棄するのではなく、前日の夕礼というフィルターを必ず通し、「今のうちの現場状況に対して適切か」と人間の知見を掛け合わせる。
人とAIがしっかりと融合できれば、日々出される安全指示の質は確実に高まります。本システムは答えを出すものではなく、「気づきを与える教育ツール」として捉えるよう徹底しています。
――若手職員の早期育成という観点では、どのような意味を持ちますか。
籠橋氏 今の若手職員は、時間外労働の上限規制や上司の多忙化、現場の大規模化により、躯体や仕上げといった「部分的な施工管理」しか経験できない不遇な時代に置かれています。
時間もなく、先輩も付きっきりで教えられない。その状況を救う唯一の手段が「テクノロジーの力」です。人の手が物理的に届かない部分へ、今回のようなAI自動発信システムを使って知識や気づきを届ける。こうしたテクノロジーこそ、若手の早期育成にどんどん当てていくべきだと強く思っています。
――本システムの今後の展望をお聞かせください。
籠橋氏 工事予定データからAIが最適な過去事例をマッチングし、チャットツールへ発信するというこのフレームワークを使えば、「品質管理」への水平展開も可能です。
安全と同様に、当社には過去の施工不具合事例の写真や要因データが蓄積されています。これらをデータベース化し、例えば明日の予定に「コンクリート打設」があれば、当日の気温データと連動して「明日は気温が高いため、過去事例からこういう養生クラックが起こりやすい」といったジャストな品質指示を出せるようになります。今後はこの仕組みを品質管理にも応用していきたいと考えています。
DX投資110億円。経営課題の解決と企業価値向上へ
――最後に、新中期経営計画のデジタル投資方針と、全社的なAI活用への展望についてお聞かせください。
籠橋氏 当社では、新中期経営計画(2026年度~2030年度)において、情報化投資として5年間で110億円を計画しています。ICT基盤の構築・活用を通じて、付加価値の創出と生産性の向上を推進し、企業価値の向上につなげていく方針です。
DX戦略では、「ICT基盤の構築」「価値創出」「生産性向上」の三つを重点課題に掲げています。情報セキュリティや通信インフラの強化、データを全社的に活用するためのデジタルプラットフォームの構築に加え、DX人財の育成や全社のITリテラシー向上にも取り組んでいきます。
AIについても、導入そのものを目的とするのではなく、現場や各部門が抱える課題を起点に、適切な活用方法を検討していくことが重要だと考えています。
今回の「AIあんぜん指示ボット」も、安全・品質の向上に資するAI・ICTツールを積極的に活用するというDX戦略に沿った取り組みの一つです。今後も、外部ベンダーとの連携を図りながら、実際の業務で活用と検証を重ね、業務効率化や生産性向上、さらには新たな価値の創出につなげていきたいと考えています。
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これは良い記事だと思いますね!
有効性のある情報をもらえることが若手の経験や自信につながります。
一方私の職場の話をしたいと思います。
私はいわゆるグリーンファイルと言われる
安全書類をチェックしているのですが
この書類はチェックするしないの話がありました。
私自身は国交相のガイドラインに準拠したチェックをするべきだと
思っているのですが現場で施工監理を経験した人はチェックしなくて良い
書類もあると言うことでした。
つまりはガイドラインより自分の今までやってきた古いやり方で今後も
やっていこうと言う事らしいです。
まぁ行政機関もチェックしていないしこれで良いですよね。
先輩施工監理や行政機関・施工の神様の記者の方何かアドバイスがあったら
ぜひコメントをお願いします!
この業界色々機能していないと思う今日この頃です…。
リバスタが提供しているビルディーは今のところ安全書類チェックで
私的に一番だと思います!
イーリバースもあるよw!
毎回言いますけどお金をもらっていません!
今後ももらうつもりはありません!w
安全書類は厳格にしすぎると仕事ができる業者が限られちゃうので1次か多くても2次までにしてなあなあにした方がいい派です
3次以下では社名は〇〇建設となってるけど社員は0人で常用工で入っている1人親方が作業指揮者で応援できた職人を纏めているって状況も常態化してます
この状況で請負契約や再下請け通知を末端まで徹底させるのは難しいと思います
末端まで徹底させるべき物は作業員名簿と保有資格、社保加入状況でそれ以外に関しては必要な会社の規模に応じてってしないと現場が回らない現実があります
ただ、作らないのと知らないのは別で災害があった時に被災者への補償や労基への対応の為にAさんは〇〇建設でいつも入っているけど実際は××建設の社員やBさんは一人親方っていうデータは会社として持っておいた方がいいかと
追記ですが私の職場で使用しているサービスはもう2年位使ってるけど
UIの更新アップデートだけ…。
おそらく開発能力がないのと現場で安全書類をチェックしていたような
アドバイザーを入れていないのが原因でしょうね!w
投資先なのかな?
でもさすがに2年もまともなアップデートがないなら終了でしょう…。
1・2コメしたものです。
コメントありがとうございます!
私も概ねその通りです。
ただねルールとしてやらせてるわけだからチェックしろと…。
工事点数高いのに提出台帳おかしくね?
ウンコですやん…。(´・Д・`)ノ
って事が結構あるんですよね。
安い別工事やったおかげかな?
なぁなぁでやるより初めからルール守るか緩くするか決めてほしいわw
今の状態は行政機関が有利すぎるので
通報窓口に通報しまくった方が世のためになると思う今日この頃です。
でねやっぱアフォな年寄り首にした方が世のためですよ。
悪いことしてる自覚がないし実際給料に見合った仕事しとらんですよw
会社がつぶれない程度に下層が通報しないと本当に業界終了しますよw
追記ですが本当の問題は
なぁなぁでやって
問題が起きた時だけ責任取らせることが問題だと思っています!
下層の行政機関が見て見ぬふりしてるのが問題なんだと言いたいですねw
あんたら分かってやらせてますよね?
って事が多いんですよw
自分は派遣の事務員だからここまで言えるってこと理解して言ってますw
行政機関でまともに働いてない人を吹っ飛ばすぐらい貯金がたまったら
有言実行で発射してみようと思ってます!w