施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

社員にとって「相談できるおばちゃん」でありたい。河建・女副社長の会社に対する想いとは

  • インタビュー
四国の犬
公開日:2021.07.30 / 最終更新日:2022.08.16
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有
河野 理恵さん(株式会社河建 副社長)

河野 理恵さん(株式会社河建 副社長)

目次
  1. "福岡県内のドボジョのボス"に話を聞いてきた
  2. 18才でエステサロンを経営、28才から河建に専念
  3. 「最新のICT機器を全部揃えろ」
  4. ICTを活かすため、女性を採用する
  5. 私は息子世代への架け渡し

“福岡県内のドボジョのボス”に話を聞いてきた

株式会社河建(福岡県みやま市)は、現社長の河野秀敏さんが昭和47年に創業した地域建設会社だ。福岡県南部を中心に土木、建築、産廃処理などを手掛けている。

ある筋から、この河建に「スゴ腕のドボジョがいる」という情報を聞きつけた。社長の次女で、今年1月から副社長を務める河野理恵さんその人だ。

監理技術者として現場仕事を束ねるほか、経営者として、ICT機器の導入や新人の採用・育成、HP運営などを一手に引き受ける、どうやら福岡県内のボスの番格らしい。ということで、理恵さんの生き様、土木に賭ける思いなどについて、話を聞いてきた。

18才でエステサロンを経営、28才から河建に専念

河野 理恵さん

――河建はお父さんが創業したのですか?

理恵さん そうです。姉の河野淳子(取締役)は、大学卒業後から働いていました。来年、創業50周年を迎えます。父が24才のときに設立した会社です。

――お父さんとお姉さんがやっていたと?

理恵さん 母も働いていたので、両親と姉がやっていた会社です。

――理恵さんは河建には入らなかった?

理恵さん そうです。私は18才のとき、美容室と言うか、エステティックサロンのお店を自分で開いて、基本的にそっちを経営していました。

――家業を離れていたけど、途中から河建の仕事に携わるようになったと?

理恵さん そうです。父も年をとってきたし、姉一人に手伝わせるのは申し訳ないなと思ったのと、私の息子が「河建で働きたい」と言い出したということもあったので、「息子へのつなぎ」の意味もあって、家業に戻ったという感じでした。「姉の片腕にでもなれたら」ぐらいの気持ちでした。それ以前から河建の仕事には関わっていましたが、28才のときに自分のお店を譲って、完全に河建に専念することにしたわけです。

――河川工事が多いんですか?

理恵さん 平成24年7月九州北部豪雨以降、増えましたね。近くの矢部川が決壊して、それから河川工事を請け負う機会が増えた感じです。姉はもともと事務をやっていたのですが、災害をきっかけに、現場にも出るようになりました。

私は、1級土木施工管理技士の資格だけは持っていましたが、あくまで会社の点数稼ぎのための資格で、実際に現場に出ることはなく、入札とか契約とか主に営業をやっていました。姉が現場に出るようになったので、平成28年ぐらいから私も現場に出るようになりました。ちなみに、母も2級土木施工管理技士を持っています。「土木の資格を取っとくのは当然」という家庭環境ではありました。

――会社ではなんと呼ばれているんですか?

理恵さん 「理恵さん」とか「理恵社長」とかいろいろです。ウチの会社は呼び捨てはダメなので、それ以外ならなんでも良いよという感じでいます。私としては、社員にとって「相談できるおばちゃん」的な存在でいたいと思っています。

次のページICTを活かすために女性を採用する

12»
  • この記事をシェアする32
  • この記事をツイートする2
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
「私は猪突猛進型」 山形の測量設計事務所でICT測量技術者を目指すドボジョ
「私は猪突猛進型」 山形の測量設計事務所でICT測量技術者を目指すドボジョ
会社のICT化を担う若き女性技術者 株式会社寒河江(さがえ)測量設計事務所(本社:山形県寒河江市)には、同社のICT化を担う若きドボジョがいる。入社4年目の成田南さんだ。 「まちづくりに関する仕事がしたい」ということで同...
「魔女の宅急便」を見て土木の世界に? これが私のドボク道! 高知県土木部・木下美喜さんに聞く
「魔女の宅急便」を見て土木の世界に? これが私のドボク道! 高知県土木部・木下美喜さんに聞く
高知県土木部 高知土木事務所 道路建設課主幹・木下美喜さんにインタビュー 木下美喜さんは、高知県の土木職員の草分け的存在として平成10年4月に入庁。以来20年間、道路を中心に、高知県のインフラ整備などに携わってきました。...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...
“おごじょ”の”ドボジョ”  萩原遥さんの「ドボクな日々」
“おごじょ”の”ドボジョ” 萩原遥さんの「ドボクな日々」
鹿児島の建設会社で2人目のドボジョ 以前、株式会社有迫組の久永善治社長の記事を出した。その中で、6年前に女性技術者を採用したという話があったが、その「おごじょ」(鹿児島弁で若い女性の意)は、萩原遥さん。地元の工業高校で土...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
社員にとって「相談できるおばちゃん」でありたい。河建・女副社長の会社に対する想いとは 社員にとって「相談できるおばちゃん」でありたい。河建・女副社長の会社に対する想いとは

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 社員にとって「相談できるおばちゃん」でありたい。河建・女副社長の会社に対する想いとは

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様