ちゅちゅらパイル工法とは熊谷組/南洋土建/テクノスによって共同開発された微生物による油汚染土壌浄化技術のことで、原理的には、対象土壌に人体/動植物に影響のない石油分解菌、もみ殻や堆肥を練り混ぜ、パイル状に積み上げて後、有孔管から周辺酸素を土壌中へ取り込んで、菌を活性化することで、2~3ヶ月で油膜/油臭のない段階まで浄化するものである。尚、パイル上部には透気性防水シートを被せることで、適度な酸素/水分を供給するものであり、2015年1月に実証実験済みと報告された。ちなみに、ちゅらパイル工法にはスティミュレーション/オーグメンテーションの、在来の分解菌を活性化するものと、新規分解菌を投入するものとして2種類に分類され、いずれも沖縄の気候風土に適する管理手法として位置付けられており、従来型の非汚染土壌との入れ替えに比べ、土壌搬出時の飛散もなく、大幅なコスト/環境負荷低減に寄与するものとして、(沖縄県内の)幅広い状況下での導入拡大が期待されている。