エコマックスTypeP

エコマックスTypePとは、熊谷組/ファテックによって共同開発された覆工背面空隙用のプレミックスの可塑性注入材のことで、原理的には、火力発電所から発生するフライアッシュを大量使用した混和剤に現場で水を加えて(ミキサーで)攪拌することで、既設トンネル内の厳しい施工条件(坑口から遠距離/狭隘地)においてモルタルポンプによる圧送/施工が可能とされ、ひいては耐久性向上/コスト削減に寄与するものである。尚、エコマックス(可塑性注入材)/AZグラウト(フライアッシュ無配合;長距離圧送用)/スーパーエコマックス(フライアッシュ配合;長距離圧送用)は熊谷組開発による従来型の注入材とされるが、大規模(数100~数1000m3)な工事に適用するものであるため、通常は坑口などに製造プラントを設置することで、現場までに生コン車/配管で圧送して施工されるものであり、他方、100m3以下の現場においては、従来型の手間のかかる発泡ウレタンを使用しないエコマックスTypePは、工場製造によるプレミックス材料を使用することで品質が安定しており、かつ水中分離抵抗性能による水の多い環境下においても施工可能とされる点が特筆される。

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