スカートサクションとは、洋上風力発電施設向けの新型海洋構造物のことで、原理的には、円筒形のスカート(鉛直壁)の自重/バラスト(錘)を利用し、海底地盤に貫入するものであり、かつ、スカートと海底地盤に囲まれたサクション(水圧低減)の有効利用により、洋上風車の一層の固定に寄与するものである。スカートサクションは着床式の基礎工事/浮体式アンカーとして利用することで、コスト削減/工期短縮が見込めるものである。尚、着床式はモノパイル/ジャケット/重力式に分類され、水深の浅い場合に、浮体式はセミサブ型/スパー型/テンション・レグ・プラットフォーム(TLP)型に分類され、水深が深い場合に使用される。スカートサクションは大林組によって開発された。