スペースパック工法

スペースパック工法とは、トンネル覆工裏込め注入工法の1つで、原理的には、背面空洞を十全に閉塞することで地下水/汚染物質の浸入を防止し、地下構造物の安定化を図る技術提案のことである。尚、注入材(モルタル+特殊増粘材スラリー)は加圧による材料ロスがない上、配合/混入物の自由度により土質に合わせた強度/靭性の確保が可能とされ、従来型に比べ環境負荷/コスト低減が小さいとされる。ちなみに近年は、地震やトンネルの老朽化によって、(覆工コンクリートと)背面地山との剥離/浮きによる崩落/損傷リスクが懸念されており、(地下構造物の)遮水壁への応用が期待される。スペースパック工法は大林組による開発であり、NETIS登録技術、ならびに東/中/西日本高速道路やJR東海の規格適合工法ともなっている。

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