タンピングとは、コンクリート打設後に表面をタンパーで繰り返し叩き、締め固めること。タンピングは2回以上行うことが望まれており、打設後直ちに1回目を、コンクリートの沈下が落ち着く頃から凝結が終了するまでの間に2回目を行うものとされる。
コンクリート打設後には、余剰な水が表面に上がってくるブリーディング現象が発生し、コンクリートの沈下やクラッキングと呼ばれるひび割れが生じる。タンピングは不要な水や空気を除去することで、これを防止する効果がある。
タンピングによってコンクリート内部の空隙閉塞と鉄筋の付着精度が改善されることで、コンクリートの水密性が向上し、固化しないコンクリートの沈下現象に伴う沈降性亀裂を防止するとされる。タンピングは、コンクリートの防水性が要求される屋根スラブや道路舗装用コンクリートなどの締固めに採用される。
コンクリートの施工方法の1つとして上成工法がある。コンクリートの密度に注目し、再振動締固め機を使用してコンクリートを均し、水浮き前に再振動を与える。気泡や隙間などの不要物を除去し、密度を高めることで、クラックを防止でき、表面を平滑に仕上げることができるとされている。