ハイグリップ・メタルバンド

ハイグリップ・メタルバンドとは、RC造に発生するひび割れ抑制の補強材のことで、戸田建設によって開発された。原理的には、円孔(径40mm)を3列に千鳥配置した溶融亜鉛メッキ鋼板(130mm×0.6mm)を、打設前の鉄筋に結束して多段配置することで引張応力を分散するものである。尚、ハイグリップ・メタルバンドに使用される鋼板の弾性係数は従来型の繊維系より約2.7倍とされ、単位面積当たりの材料コストは同様に約6割にカットされる。ちなみに、ハイグリップ・メタルバンドは打設時の押し出し/変形が小さいとされ、充填などの配慮も不要の上、補強前に比べ乾燥/温度変化によるひび割れ抑制効果に有効とされる。

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