ハンプとは、自動車の速度軽減のために道路上に設置される凸部(高さ10cm程度;長さ6m)のことであるが、生活道路を改善する有力なツールとして用いられている。ハンプは欧米での採用実績が多く、国内での実証試験を通じ、仕様と効果の関係を示すデータを基に、詳細な数値基準が整備されている。尚、ハンプの傾斜部の施工はスムーズになるため容易とは限らず、生活道路には水道/下水のインフラが埋設されるため、施工においてはこれらの処理を考慮せねばならないとされる。ちなみに、道路に物理的な障害を設置することは通行面や騒音などのリスクにもなりかねず、利用者や沿道住民への説明責任を果たす意味でも技術的な裏づけが必須とされる。国土交通省は2016年に”凸部、狭窄部及び屈曲部の設置に関する技術基準”を施行し、詳細基準が定められた。