凍結工法とは、福島第一凍土壁工事に適用された工法で、1~4号機原子炉建屋の周囲を延長1500m、深さ30m、厚さ1.5mの凍土で囲み、建屋内への地下水流入を抑えるもの。また凍土の造成量は7万?、建設費は319億円(国費)に上り、年間維持費は10億円(東京電力)とされる。原理的には、3重構造(削孔用のケーシングは残置し、2重構造の凍結管を建て込むもの)を持つ鋼製の凍結管を約1m間隔で地盤に打ち込み、管内にブライン(マイナス30℃の塩化カルシウム水溶液)を循環させ、地盤の間隙水を凍らせるもので、1日当たりの建屋への流入量(400?)は50?程度まで軽減されると試算している。