法切り(のりきり)とは、掘削壁面を傾斜させることであり、根切り/山留め工法とに分類される。いずれにしても法面の勾配が安定であるかどうか、掘削地盤面周辺の崩壊防止のためになされる作業である。尚、法面の安定計算に用いる土の力学的性質には、地質調査/摩擦試験/粘着力試験などによるデータを基にしているため、湧水や雨水などについては計算に含まれていないことに留意する必要があるとされる。とはいえこれら要因により法面崩壊が発生した事例はあるため、十分配慮して施工する事が求められる。ちなみに法切りに際し、地質状況に応じてブルーシート/土のうなどで(法面を)養生することと気象条件を加味した上での事前対応が望まれるとされる。