浮床構造とは、遮音効果を高める二重床のことで、中に緩衝材を挟む構造のことである。原理的にはスラブ上にグラスウール厚40_を敷き(間仕切壁際にも立ち上げ)、その上にビニールシート/ポリエチレンシートを敷いて、豆砂利コンクリート/押えモルタルを45_位打設/塗布するものである。また、この押さえが破損しないように溶接金網を入れるとされる。尚、床配管がある場合、浮き床を厚くする必要があるが、その分手数や費用も嵩みまた荷重も大きくなるため、設計段階で検討することとされる。ちなみに、コンクリート/モルタルの代わりに(軽量の)泡モルタルを使用した事例があるが、亀裂が出やすいため、散水養生をするなど注意が必要とされる。浮床構造は共同住宅では多く採用されている。