築堤工(堤体盛土の締固め)の留意点

築堤工(堤体盛土の締固め)の留意点とは、堤体盛土に関しては支持力などの耐荷性より耐水性や、空隙のない均質性が重要とされる。そのための、軟弱地盤対策、滞水/沸水処理、草木の排除/除根、地盤のかき越しなどの準備工を行うものとされる。その際、一層毎の締め固め後の仕上がり厚さは30cm以下、盛土材は35~45cm程度に敷き均すとされる。ちなみに、一般的な締固め機械は、ブルドーザ、振動ローラ、タイヤローラとされ、法面部には振動コンパクタ、ランマ、タンパなどの小型機械も使用される。また、高含水比の粘性土を、荷卸箇所から盛土箇所まで敷均し機械で押土する二次運搬においては、接地圧の小さなブルドーザを使用するとされる。尚、堤防の締固めは堤防法線に平行に行うことが望ましいとされ、締固め幅が重複されるように施工することと、築堤後において基礎地盤の圧密沈下や堤体盛土の圧縮を考慮して余盛りを行うものとされる。

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