総研式打音検査装置とは、トンネル覆工の健全度と岩盤斜面の安定性を調査できる打音検査装置のこと。原理的には、ゴムの張力を利用して検査対象を一定の力で叩き、対象から発生する振動を音圧波形として収録/解析し、健全度等を評価するもの。総研式打音検査装置は、重量は5kg程度、専用ケースで運搬可能。なお、一般に覆工内に亀裂や空洞があると、振幅が大きく、収束が遅いとされる。また、斜面中の不安定な岩石の有無には、音圧スペクトルのピーク値(0~500Hz)に注目するべきである。総研式打音検査装置は、鉄道総合技術研究所によって開発された。