耐火被覆は、S造の骨組みを火災熱から防御するため、耐火性/断熱性の高い材料で鉄骨を被覆すること。鋼材は一般に不燃材料であるが、450℃以上に加熱されると急激に強度が低下するため、800~1200℃に達する火災時に耐え得るには、所定の性能を備えた耐火被覆が必要とされる。尚、耐火被覆の分類は工法別に定義されており、成形板工法/吹付け工法/左官工法/合成工法などで分類される。また耐火被覆された建物は建築基準法施工令により規定された耐火性能を満足することで、国土交通大臣の指定という形で公的に認められるものである。ちなみに吹き付け工法には湿式/乾式とがあり、湿式は材料の飛散が少ないなどの特徴がある。