舗装材の技術開発向け試験ヤード

舗装材の技術開発向け試験ヤードとは、佐藤渡辺によって開発された18種類の舗装構造のことで、技術研究所構内(茨城県美浦村)に設置されたものである。原理的には、既存舗装と打ち換え時に、同様の非破壊試験(FWD)でたわみ量の計測データを収集/蓄積/解析することで、各層の強度/路床の支持力推定を通し、高耐久/長寿命材料の開発に寄与するものである。尚、新しい舗装材は室内試験/実施工とでは、路盤/路床/路体の性能にばらつきが生じるほか、舗装材自体のたわみ量の把握は困難とされるが、路床(3パターン)×表層(5cm;再生密粒アスファルトコンクリート)/基層(10cm・20cm)/路盤(上層15・25cm/下層30cm)の6パターン=計18パターンの舗装構造を活用することによって、測量されたたわみ量を基礎データと比較検証することで、耐久性の高低を判断するものである。ちなみに、寒冷地のトンネル表層にセラホワイト(明色高耐久型石油樹脂系舗装;佐藤渡辺)が活用実績があるが、供用性の保持が追跡調査(わだち掘れ)で確認されており、今後新製品などの技術評価への更なる活用が期待される。

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