路床(ろしょう)とは、切土や盛土、安定処理工法、置換え工法などで構築される舗装の支持層(約1m)のこと。CBR試験によって路床の支持力は評価される。路床の支持力は舗装厚さの基準とされ、締固め検査はプルーフローリングで不良箇所を調べる。
切土の施工においては、路床表面から30cm程度以内の木根や転石などの不均質な物質を除去し、山側からの浸透水などを考慮して、山側に地下排水施設を設置することとされる。また、盛土の施工においては、1層当たりの敷均し厚さは25~30cm程度、締固め後の仕上がり厚さは20cm以下とされる。
降雨排水対策として、縁部に仮排水溝を設置することが推奨されており、そのほか、安定処理工の施工には、CBRが3未満の軟弱土の場合、現状土の支持力の改善を行うものとされ、路床土が砂質系ならばセメント、粘性土系ならば石灰が有効とされる。
なお、CBRが3未満で安定処理が困難な場合、遮断層を挟んだサンドイッチ舗装工法を採用する場合がある。ちなみに、置換え工法は切土部分で軟弱地盤の一部または全部を掘削して、良質土で置き換えるものである。