鋼管杭鉛直度管理システム

鋼管杭鉛直度管理システムとは、東亜建設工業/信幸建設(子会社)によって共同開発されたバイブロハンマーによる鋼管杭打設向け管理システムのことで、原理的には、海上工事において杭の4方向に計測器を設置し、杭の鉛直度(傾斜度)を求めるもので、打設中においても即時計測が可能となるため、早期修正/施工効率の向上に寄与するものとされる。尚、一般的な杭の鉛直度の確認方法として、トータルステーション/セオドライト/直接傾斜計による計測が挙げられるが、即時計測が不能なため、誤差の把握が困難になると考えられる。また、鋼管杭鉛直度管理システムは杭の計測器同士を対峙させることで、接続された連通管を通して計測機内の水が移動するため、水頭差が鉛直度に換算可能とされる。ちなみに、鋼管杭鉛直度管理システムにおいては、誤差0.003°/mもの高精度で計測可能とされており、今後は回転量の検出機能の追加も期待されている。

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