高断熱ファサードとは、2部ユニット構成(外側/内側)による断熱性能が高いファサードのことで、竹中工務店とYKKAPによって共同開発された。原理的には、ブラインド内蔵アルミフレーム二重ガラスを外側に,木フレーム断熱ガラスを内側とし、2重ユニットの制御により断熱性能を高めるものである。外側ユニットにおいては、外界の変化に応じて内蔵ブラインドを開閉することで日射を制御し熱負荷を半減するものであり、内側ユニットにおいては、外側ユニットから伝わる熱を遮断するものである。ちなみに、木質材料の代替として樹脂フレームの活用や、既存ビルに対する内側ユニットの後付によっても断熱性能を向上させる改修にも対応できる技術開発を進めるなど、ZEBに応じた快適性の確保などが期待される。