竹中免震モニタリングシステムとは、竹中工務店によって開発された免震装置を遠隔監視する品質管理システムのことで、原理的には、免震装置における水平変形/鉛直変形/免震層温度などの挙動をセンサーにて自動計測し、収集データを遠隔地において即時監視するもので、蓄積データの分析による定量把握(時系列変化・温度変動)/異常変位の早期発見に寄与するもので、ひいては設計/施工プロセス/竣工後の維持管理に還元するものである。尚、従来型の変形計測はあるスパンで担当者が免震層内に立査/変形量の目視計測していたが、アクセス困難な計測地は多大な手間がかかる上、十全な定量把握が困難とされるため、竹中免震モニタリングシステムの活用により、複数年に渡る多様な免震建物から計測/蓄積データの分析を通じて、常時/非常時を問わないモニタリングと未然対処や知見の応用も可能とされる。ちなみに、竹中免震モニタリングシステムは新築/改修に適用されるが、今後は人が実施していた測定領域と置換するものとして、環境負荷にも優しい更なる技術開発が期待されている。
竹中免震モニタリングシステム
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